「親知らずの抜歯」について

医療法人 新瑛会 エストデンタルケア南青山
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「親知らずの抜歯」について

2025年3月11日

  1. 【親知らずとは?】

 

エストデンタルケア南青山橋本です。

まだ肌寒い日が続きますが、桃の節句も過ぎていよいよ春到来ですね!

今回は、親知らずの抜歯が必要となる理由、当院の抜歯手術の流れと特徴、抜歯後のケアや注意点について詳しくお伝えします。

親知らずとは、第三大臼歯(智歯)と呼ばれる歯で、上下左右の最も奥に位置する永久歯です。一般的に18歳から25歳の間に生えてくることが多く、親が知らないうちに生えてくることから「親知らず」と呼ばれています。

しかし、現代人は進化の過程で顎が小さくなり、親知らずが正しく生えるための十分なスペースがない場合が多くなっています。そのため、親知らずは正常に生えずにトラブルを引き起こしやすい歯のひとつです。親知らずの生え方によっては、虫歯、歯周病、歯並びの乱れなどの問題を引き起こすため、抜歯が必要になることも少なくありません。

親知らずの抜歯は、腫れや痛みを伴う可能性があり、避けたいと考える人も多いですが、適切な時期に抜歯を行うことで、将来的な口腔内のトラブルを防ぐことができます。

 

 

– 親知らずが生える理由とその問題点

 

親知らずは、前歯から数えて8番目に位置する歯で、通常、人間の歯列は全部で32本あります。しかし、現代人の顎は昔の人と比べて小さくなっており、親知らずが正しく生えるためのスペースが不足していることが多いです。その結果、以下のような問題が発生します。

 

1. 斜めに生えてくる(埋伏歯)

親知らずが十分なスペースを確保できない場合、隣の歯を圧迫しながら斜めに生えてくることがあります。この状態を「埋伏歯(まいふくし)」と呼び、以下のようなトラブルを引き起こします。

 

・隣の歯を押して歯並びが乱れる

・隣の歯との隙間に汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病の原因となる

・痛みや違和感を引き起こす

 

2. 完全に歯茎や骨の中に埋まったままの状態になる

親知らずが歯茎や顎の骨の中に埋まったままになってしまうことがあります。見えないため、トラブルが発生しても気づきにくいのが特徴です。

 

・歯茎の中で膿がたまり炎症を引き起こす(智歯周囲炎)

・嚢胞(のうほう)を形成し、顎の骨にダメージを与えることがある

 

3. 虫歯や歯周病のリスクが高まる

親知らずは、口の最も奥にあるため、歯ブラシが届きにくく、汚れが溜まりやすいです。その結果、次のような問題が起こりやすくなります。

 

・親知らず自体が虫歯になる

・隣の歯(第2大臼歯)まで虫歯が広がる

・歯周病が進行し、歯茎が腫れたり出血しやすくなる

 

このような理由から、親知らずは定期的に歯科検診を受けて状態を確認することが重要です。

 

 

– 親知らずの抜歯が必要な場合

 

親知らずが以下のような状態である場合、抜歯が推奨されます。

 

1. 歯並びに悪影響を与える
→ 親知らずが隣の歯を押してしまい、歯並びが崩れるリスクがある場合。

2. 虫歯や歯周病の原因になる
→ 磨きにくい位置にあり、虫歯や歯周病のリスクが高い場合。

3. 歯肉の炎症や痛みを引き起こす
→ 親知らずが半分だけ生え、歯肉が炎症を起こしている場合。(智歯周囲炎)

4. 埋伏歯のリスクがある
→ 完全に埋まっており、将来的に問題を引き起こす可能性がある場合。

歯科医師の診察を受け、親知らずの状態を確認し、必要であれば早めに抜歯することが推奨されます。

 

– 当院の親知らずの抜歯の流れと特徴

1.事前診察と検査

当院では、三次元で撮影ができる「CT」を利用しています。

CTを利用することで、通常の二次元レントゲンでは捉えられなかった箇所までも詳細に把握することが可能です。歯科治療において、治療部位が「可視化されるかどうか」は治療成果に大きな影響を及ぼします。

 

 

2. 麻酔

局所麻酔を使用し、痛みを感じないようにします。

 

*眠っている間に手術が終わる

「睡眠無痛治療」- ¥132,000~ (税込)

外科手術が苦手な方、そして特に歯科恐怖症の方には必要に応じて「睡眠無痛治療(静脈内鎮静法)」という麻酔を用意しています。

 

静脈内鎮静法は、虫歯の治療や抜歯等を行う歯科治療において緊張や不安を感じる患者さんに対して、鎮静剤を静脈内に投与することで、リラックスした状態で治療を受けることができます。

歯科恐怖症の方だけでなく、お口にものが入ると吐きたくなってしまう「嘔吐反射」の強い方にもお勧めしています。

 

3. 抜歯

歯肉を切開し、必要に応じて骨を削りながら親知らずを抜きます。

 

4. 縫合(必要に応じて)

抜歯後の傷口を縫い合わせ、出血を最小限に抑えます。

 

5. 止血

ガーゼを噛んで止血し、痛み止めや抗生物質を処方します。

 

 

– 抜歯後のケアと注意点

 

ガーゼで圧迫止血する

抜歯後は、清潔なガーゼをしっかり噛んで圧迫止血を行います。通常、30分ほどで出血は落ち着きますが、それでも止まらない場合は当院までご連絡ください。なお、唾液に血が混じる程度の出血は問題ありません。

 

麻酔が切れるまで・切れたあとの痛み

抜歯時には局所麻酔を施すため、直後の痛みはほとんど感じません。しかし、麻酔の影響で感覚が鈍くなっており、思わぬやけどや頬・舌を噛む可能性があります。食事は麻酔が完全に切れる2~3時間後以降に摂るようにしましょう。

 

傷口を刺激しない

抜歯後、傷口に食べ物が挟まることがありますが、舌や指で無理に取ろうとしたり、強いうがいをしたりするのは避けましょう。 また、抜歯後1週間ほどは、傷口を強くブラッシングしないように注意してください。

 

抜歯した箇所は、血が固まり「かさぶた」を形成し、自然に治癒していきます。しかし、不用意に触ったり強くうがいをすると、かさぶたが剥がれ、治癒が遅れるだけでなく、「ドライソケット」と呼ばれる感染症を引き起こす可能性もあります。

 

抜歯当日の飲酒・激しい運動・長風呂は避ける

これらの行動は血流を促進し、止血した傷口から再出血する原因となります。抜歯当日は安静に過ごし、運動は2~3日後から再開するようにしましょう。

 

抜歯後の腫れ

顎の骨を削る処置を伴った場合、腫れが生じることがあります。 腫れは2-3日後にピークに達し、その後1週間程度で徐々に引いていきます。

 

抜歯後の食事

抜歯後は痛みや違和感により、食事がしづらく感じることがあります。しかし、傷の早期回復のためには、栄養バランスの取れた食事が重要です。

麻酔が完全に切れた後は、熱すぎず、柔らかいものを中心に食べましょう。おかゆやうどんなどがおすすめです。また、食べる際は抜歯した反対側の歯で噛むようにしましょう。

翌日以降、徐々に通常の食事に戻していきますが、硬いもの・とがった食べ物・刺激の強い香辛料はしばらく控えてください。

 

抜歯後の服薬

抜歯後には抗生物質と鎮痛剤が処方されます。

 

抗生物質は指示された日数分、すべて飲み切るようにしてください。

鎮痛剤は、麻酔が切れると痛みが出ることがあるため、不安な場合は事前に服用しておくのも一つの方法です。

 

お口の中の清潔

傷口の早期治癒のためには、お口の中を清潔に保つことが大切です。

 

抜歯した箇所は優しくケアし、それ以外の歯は通常通り丁寧に磨きましょう。

強いうがいや刺激は避けるようにしてください。

 

これらの注意点を守り、抜歯後のスムーズな回復を目指しましょう。

親知らずは、適切な管理をしないと口腔内の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。抜歯が必要な場合は、早めに対応することで将来的なリスクを減らすことができます。

 

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