当院のラミネートベニアについて
2025年1月15日
エストデンタルケア南青山橋本です。
日ごとに寒さがつのってまいりますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
今回は当院のラミネートベニアについてお伝えします。
1ラミネートベニアとは?
2ラミネートベニアのメリット・デメリット
3当院のラミネートベニアの特徴
4当院のラミネートベニア治療の流れ
ラミネートベニアとは、歯の表面のエネメル質をごくわずかだけ削って、
薄いセラミックで、歯の表面に接着することで形態や色調を改善する治療法です。
例えば、つけ爪のようなもので、セラミックの板を貼り付けることで前歯を美しく整えます。
ラミネートベニアはエナメル質の表面を0.3~0.5mmほどしか削らないので、 歯の神経にも影響はありません。
歯を動かすことなく治療を行うため、大きく乱れた歯列への治療や、歯の形が極端に悪い場合には、治療ができない場合もございます。
ラミネートベニアの具体的な適応症例
・正中離開、空隙歯列(歯と歯に隙間がある)
隙間を埋めて歯の見た目を整えることができ、より美しい笑顔を実現します。
・前歯の歯列不正(わずかに位置がずれていたり捻転している歯)
隙間を埋めて歯の連続性を持たせ、全体的な美しさを向上させることが可能です。
・歯の形態の修正
歯の形や位置を調整し、整った歯並びを実現できます。
・変色した歯の色の調整
患者様の希望に応じて、色味や明るさを選ぶことができるため、個々のニーズに合わせた美しい仕上がりが期待できます。
・ホワイトニングをしても白さに満足していない方
ホワイトニングは元の状態の歯によって白くできる範囲に限りある場合やホワイトスポットがある場合には薬剤が効きません。
ラミネートベニアではより明るく、均一な白さを実現することが可能です。
歯の隙間が気になる人や歯の変色がある人にとって、歯を大きく削る必要がないため使いやすく、自然な見た目に仕上げることができます。また、部分的に欠けてしまった歯や凹凸のある歯、形不良の歯にも使えることでも知られています。
ラミネートベニアのメリット
審美性が高い:自然な歯の色や形状に合わせて作成します。同時に歯の色むらや形の不揃いを改善し美しい仕上がりが得られる事で笑顔に自信を持たせます。
歯を削る量が少ない:従来のクラウンやブリッジに比べて歯を大きく削る必要がないので歯の健康を保ちながら美しさを追求できます。
耐久性:高品質なセラミックや樹脂を使用しているため、ラミネートベニアは耐久性があり、適切なケアを行えば長期間使用できます
治療期間が比較的短い:最短2回の通院で治療が可能です。通院の負担を減らしながら歯並びや歯の形状・歯の色などを改善できます。
ラミネートベニアのデメリット
耐久性の限界: ラミネートベニアは耐久性がありますが、強い衝撃や咬合力にさらされると割れたり欠けたりする可能性があります。特に、歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方は、ラミネートベニアが損傷しやすくなるため、注意が必要です。
色の変化: 高品質な材料を使用している場合でも、時間が経つにつれて色が変わることがあります。特に、喫煙や色素の強い飲食物(コーヒー、赤ワインなど)によって影響を受けることがあり、着色する可能性があります。
当院のラミネートベニア治療の特徴
1歯を削る量を最小限にし、歯の寿命を縮めない。
歯を削れば削るほど、ダメージは大きくなり歯の寿命も短くなります。
肉眼で削るよりもマイクロスコープを使って拡大視野で削ることで、できる限りエナメル質を残すことができます。
2歯科医師と技工士によるチームワーク
当院では、歯科医師と技工士が密に連携し、患者様に最適な治療を提供する体制を整えています。このチームアプローチにより、より高品質で満足度の高い治療を実現しています。
特に、審美治療の中でもラミネートベニアは、前歯の治療において非常に重要な役割を果たします。前歯は笑顔や会話の際に最も目立つ部分であり、その美しさは患者様の自信や印象に大きく影響します。そのため、ラミネートベニアを用いた治療では、色味や形態に関するディスカッションを入念に行うことが不可欠です。
患者様の希望やニーズを丁寧にヒアリングし、その後、歯科医師と技工士が協力して、最適な色味や形状を決定します。
色味については、患者様の肌の色や他の歯との調和を考慮し、自然な仕上がりを目指します。また、形態については、歯の大きさや形状、咬合のバランスを考慮し、患者様の顔立ちに合ったデザインを提案します。
当院のラミネートベニア治療の流れ
1. 初診・診査
患者様とのカウンセリング
• 患者様の主訴や希望を詳しく聞き取り、審美的なゴールを明確にします。
• 治療の限界やリスク(歯の削除量、色の選択、長期的なメンテナンス)を説明します。
診査・診断
• 口腔内診査
歯の形態、配列、色調、咬合関係、軟組織の健康状態を確認します。
• レントゲン撮影
根尖病変や虫歯の有無を確認します。
• 写真撮影
笑顔、口腔内、側面などの写真を撮影し、治療前後の比較やコミュニケーションに活用します。
• 型取り
現状の模型を作成して咬合やスペースの確認を行います。
2. 診断および治療計画
診断用ワックスアップ
• 患者様の希望に基づき、診断用のワックスアップを行い、最終的な形態をシミュレーションします。
• 必要に応じて、モックアップ(仮歯)を製作して口腔内で確認します。
治療説明と同意
• ワックスアップやモックアップを患者に見せながら、最終形態を共有します。
• 費用や治療期間についても明確に説明し、患者様の同意を得ます。
3. 前処置
• ホワイトニング(必要に応じて)
歯全体の色調を整えるため、ホワイトニングを行うことがあります。
• 歯肉整形(必要に応じて)
歯肉の形態を整えることで審美性を向上させます。
4. 歯の形成
ガイドを用いた形成
• 診断用ワックスアップやモックアップを参考に削除量を計画します。
• 一般的には、0.3~0.7mm程度の削除が必要です(特にエナメル質の範囲に留めることが理想)。
形成のポイント
• エナメル質に留める削除を心がけ、接着力を確保します。
• エッジをスムーズにし、セラミックの適合性を高めます。
• 隣接面の適切な形成を行い、隣在歯との調和を取ります。
5. 印象採得
• シリコン印象材を使用して精密印象を採得します。
• 必要に応じて咬合関係も記録します。
6. 一時的修復物(テンポラリーベニア)の装着
• 形成後の歯を保護し、患者が最終形態を体験できるように仮歯を装着します。
• 患者の感想や希望を聞き、最終的な形態に反映します。
7. 技工所での製作
• 技工士と緊密に連携し、形態や色調を患者様の希望に基づいて作成します。
• 使用する材料(ジルコニアなど)を選択します。
8. ラミネートベニアの試適と装着
試適
• ラミネートベニアの適合性、形態、色調を確認します。
接着準備
1. 歯面処理
エッチング(リン酸処理)→プライマー→接着剤の順に処理します。
2. ベニアの処理
内面をフッ化水素酸で処理し、シランカップリング剤を塗布します。
接着操作
• レジンセメントを用いてラミネートベニアを接着します。
• 光重合を行い、余剰セメントを除去します。
9. 最終調整
• 咬合調整
咬合干渉がないように調整します。
• 研磨
歯間部やエッジを滑らかにし、自然な仕上がりを目指します。
10. メンテナンス
• 定期的なフォローアップ
3ヶ月~6ヶ月ごとに咬合や接着状態を確認します。
注意点
• 不適切な歯ぎしりや過度な咬合力が加わると、ラミネートベニアが破損するリスクがあります。
•適切な口腔衛生を維持することが必要です。
ラミネートべニア治療は、歯をできるだけ削らずに歯の形や歯の大きさ・歯のすき間を整えたい方にもおすすめの治療法です。
当院では、患者様一人ひとりに丁寧なカウンセリングを行い、最適な治療プランをご提案しています。
ラミネートベニアを検討されている方は、エストデンタルケア南青山に気軽にご相談ください。