インプラントとブリッジの違いとは?費用や治療期間についても解説
2025年7月29日
こんにちは。港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」です。
歯を失ってしまい、治療法としてインプラントとブリッジのどちらを選ぶべきか悩んでいませんか。どちらもよく耳にする治療法ですが、具体的な違いがわからず、なかなか決められない方も多いのではないでしょうか。
治療法の選択は、費用や期間だけでなく、周りの健康な歯への影響や将来的な見た目の美しさにも関わる重要な決断です。それぞれの特徴をよく理解しないまま選んでしまうと、後から後悔につながる可能性もあります。
この記事では、インプラントとブリッジのメリット・デメリット、費用や治療期間、メンテナンス方法を詳しく比較解説します。
ご自身に最適な治療法を見つけ、納得して治療に進みたい方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントとブリッジ
歯を失った場合の治療法として「インプラント」や「ブリッジ」という言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。
しかし、それぞれの治療法がどのような特徴を持ち、どのようなケースで選択されるのか疑問を持たれる方が少なくありません。
ここでは、インプラントとブリッジの基本的な仕組みや特徴、そして両者を組み合わせた治療法について詳しく解説します。
インプラントとは
インプラント治療は、歯を失った部分の顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯を装着する方法です。インプラント体は主にチタン製で、生体親和性が高く、骨としっかり結合する性質があります(オッセオインテグレーション)。
このため、天然歯に近い噛み心地や見た目が得られると考えられています。
ただし、インプラント治療は外科手術を伴うため、全身状態や口腔内の健康状態によっては適応できない場合もあります。
ブリッジとは
ブリッジ治療は、失った歯の両隣の歯を支えにして人工歯を橋渡しする補綴治療です。支台となる歯を削って被せ物を装着するため、比較的短期間で治療が完了する場合があります。
しかし、健康な歯を削る必要があることや、支台歯に負担がかかることがデメリットとされています。
支台歯の状態や歯周病の有無によっては、長期的な安定性に影響が出る場合もあるため、専門家による適切な診断が重要です。
インプラントとブリッジの違いを比較
歯を失った場合の治療法としてインプラントとブリッジはよく比較される選択肢です。それぞれの治療法には特徴や適応、身体への影響が異なります。
ここでは、インプラントとブリッジの違いについて詳しく解説します。
治療方法と手順の違い
インプラントは、失った歯の部分に人工歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する外科治療です。
一方、ブリッジは失った歯の両隣の健康な歯を削って土台とし、連結した人工歯を被せる補綴治療です。
歯や周囲組織への影響
インプラントは周囲の歯を削る必要がなく、単独で機能しますが、十分な骨量や歯周組織の健康が求められます。
ブリッジは両隣の健康な歯を削るため、将来的にその歯の寿命を縮めるリスクがあります。
外科手術の有無と身体負担
インプラントは外科手術が必要であり、全身状態や既往歴によっては適応外となる場合があります。
ブリッジは外科手術を伴わないため、外科的リスクが少ないのが特徴です。
見た目と機能性の比較
インプラントは天然歯に近い見た目や噛み心地が得られる場合があります。
ブリッジも審美性は高いですが、支台歯の状態や部位によっては違和感を覚えることもあります。
耐用年数と長期的な安定性
インプラントは適切なセルフケアと定期的なメンテナンスにより、10年以上の長期的な安定が期待できる場合があります。
一方、ブリッジは支台歯の虫歯や歯周病リスクが高く、平均的な耐用年数は7〜10年程度とされています。
インプラントとブリッジのメリット・デメリット
ここでは、インプラントとブリッジのメリット・デメリットについて詳しく解説します。
インプラントのメリット・デメリット
インプラントの最大のメリットは、隣接する健康な歯を削らずに済み、しっかりと噛む力を回復できる点です。インプラント体は骨と結合する「オッセオインテグレーション」という現象により、天然歯に近い安定性を持ちます。
一方で、外科手術が必要なため全身状態によっては適応外となる場合があり、治療期間が長くなる傾向があります。
また、定期的なメンテナンスや正しいセルフケアが不可欠で、歯周病が進行するとインプラント周囲炎のリスクが高まります。
ブリッジのメリット・デメリット
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削り、連結した人工歯を被せて補う補綴治療です。比較的短期間で治療が完了し、外科手術を伴わないため身体的負担が少ないという利点があります。
しかし、健康な歯を削る必要があるため、将来的にその歯の寿命を縮めてしまう可能性があります。
また、ブリッジの下に食べかすが溜まりやすく、歯磨きやデンタルフロスなどのセルフケアが不十分だと虫歯や歯周病のリスクが高まります。
インプラントとブリッジの費用と治療期間の目安
ここでは、インプラント・ブリッジのそれぞれの費用や治療期間の目安について解説をします。
インプラントの費用と治療期間
インプラント治療は、人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する外科的な補綴治療です。
費用は1本あたり30〜50万円程度が一般的ですが、骨の状態や追加手術の有無によって異なります。
治療期間は、骨とインプラントが結合する「オッセオインテグレーション」という現象を待つ必要があり、通常3〜6ヶ月程度かかります。
ブリッジの費用と治療期間
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削って支台とし、連結した人工歯を被せる補綴治療です。保険適用の場合、部位や材質によって異なりますが、数千円から数万円程度で治療可能です。
自費診療の場合は、セラミックなどの素材を選択すると10万円以上かかることもあります。治療期間は1〜2ヶ月程度が目安ですが、支台歯の状態や虫歯・歯周病の有無によって変動します。
保険適用の条件と注意点
インプラントは原則として保険適用外ですが、事故や先天的な疾患など特定条件下では適用される場合があります。
ブリッジは保険適用の範囲が広いものの、適用される素材や設計に制限があります。
インプラントとブリッジそれぞれの注意点
ここでは、インプラントとブリッジの特徴や注意点を詳しく解説します。
インプラントの注意点
インプラント治療は、人工歯根を顎の骨に埋め込む外科手術を伴うため、全身の健康状態や顎骨の量・質が十分であるかが重要な判断材料となります。インプラントと骨が結合する現象を利用しますが、骨粗しょう症や糖尿病などの疾患がある場合、結合が不十分になるリスクがあります。
また、治療後は天然歯と同様に、正しい歯磨きやデンタルフロスの使用、定期的なプロフェッショナルケアが不可欠です。
インプラント周囲炎という炎症性疾患の予防には、歯科医院によるメンテナンスが推奨されています。
ブリッジの注意点
ブリッジ治療は、失った歯の両隣の歯を削って支台とし、連結した人工歯を被せる補綴治療です。支台歯となる健康な歯を削る必要があるため、将来的な歯の寿命や歯質の保存という観点から注意が必要です。
また、ブリッジの下部には食べかすやプラークが溜まりやすいため、専用の歯間ブラシやスーパーフロスを用いた清掃が欠かせません。
歯周病やむし歯のリスクが高まるため、定期的な歯科受診とプロによるクリーニングが推奨されます。
インプラントとブリッジのメンテナンス方法
ここでは、それぞれのメンテナンス方法について詳しく解説します。
インプラントのメンテナンス方法
インプラントの場合、天然歯と異なり歯根膜がないため、細菌感染によるインプラント周囲炎が起こると進行が早い傾向があります。毎日の歯磨きに加え、インプラント専用の歯間ブラシやデンタルフロスを使い、歯と歯茎の境目を丁寧に清掃することが重要です。
定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアも重要です。
ブリッジのメンテナンス方法
ブリッジ下部には食べかすやプラークが溜まりやすいため、専用のスーパーフロスや歯間ブラシを使って清掃する必要があります。
特に支えとなる歯(支台歯)は虫歯や歯周病のリスクが高くなるため、日々のセルフケアと定期的な歯科受診が大切です。
歯科医院では、ブリッジの適合状態や支台歯の健康状態をチェックしてもらうと良いでしょう。
長持ちさせるための日常ケア
インプラントやブリッジを長持ちさせるには、正しいブラッシングとフロスの使い方を身につけることが基本です。歯科医院で歯磨き指導を受け、自分に合った清掃用具を選ぶことが推奨されます。
また、糖分の多い飲食や喫煙はリスクを高めるため、生活習慣の見直しも重要です。
インプラントとブリッジの選び方と判断基準
ここでは、インプラントとブリッジの選び方について解説します。
どんな人にインプラントがおすすめか
インプラント治療は十分な骨量があり、全身的な健康状態が安定している方、周囲の歯を削りたくない方、長期的な機能回復を重視する方に適しています。
インプラントは手術を伴うため、糖尿病や重度の骨粗しょう症など全身疾患がある場合は慎重な判断が必要です。
どんな人にブリッジがおすすめか
外科手術が不要で、比較的短期間で治療が完了するため、外科処置に不安がある方や、全身疾患で手術が難しい方に向いています。
しかし、支台となる健康な歯を削る必要があり、長期的には支台歯への負担や虫歯・歯周病リスクが高まる場合があります。
まとめ
インプラントは人工歯根を顎の骨に埋め込む治療法で、ブリッジは両隣の歯を支えに人工歯を装着する方法です。それぞれ治療期間や費用、メリット・デメリットが異なり、インプラントは周囲の歯を削らずに済む一方、外科手術や長い治療期間が必要です。
ブリッジは比較的短期間で治療できますが、健康な歯を削る必要があります。
どちらも日々のメンテナンスが重要で、選択には口腔内の状態やライフスタイルを考慮することが大切です。
インプラント治療を検討されている方は、港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」にお気軽にご相談ください。
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