予防歯科とは?むし歯や歯周病を防ぐためには何をする?
2025年10月23日
こんにちは。港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」です。

歯科医院といえば「痛くなったら行くところ」というイメージを持っている方が多いかもしれません。
しかし、近年では、病気を未然に防ぐ予防歯科が注目されています。むし歯や歯周病になると治療が必要ですが、日ごろのケアや定期的な検診によって発生を防ぐことも可能なのです。
この記事では、予防歯科の基本から具体的な取り組みの内容、そして受けるメリットについてわかりやすく解説していきます。将来の口腔の健康を守るためにも、ぜひ参考にしてみてください。
予防歯科とは

予防歯科とは、むし歯や歯周病といった口腔内の病気を治療するのではなく、それらの病気を未然に防ぐことを目的とした歯科医療の分野です。つまり、症状が現れてから歯科医師の診察を受けるのではなく、定期的に通院してチェックやクリーニングを受け、病気のリスクを減らしていくことを指します。
また、こうした予防の取り組みは、歯だけでなく歯周組織、加えて全身の健康にも良い影響を及ぼすことが分かっています。
予防歯科の重要性が認識されつつある背景には、歯科のみならず医療全体の考え方の変化が挙げられるでしょう。従来の治療中心の医療から、疾病予防と健康寿命の延伸を目指す考えにシフトしているのです。
予防歯科を受けることで、むし歯や歯周病の早期発見・早期治療が可能となり、結果として歯を失うリスクを低減させられます。口腔内の健康管理にとどまらず、正しい歯磨き方法や生活習慣の改善といった、セルフケアの指導も実施されることが多いです。
予防歯科で行うこと

予防歯科においては、むし歯や歯周病の原因を取り除くために、さまざまな予防処置や定期的なケアが行われます。これらの処置は、患者さま一人ひとりの口腔内の状態やリスクに応じて選択されます。
ここでは、一般的に広く実施されている内容を確認していきましょう。
定期検診
予防歯科で最も基本となるのが定期検診です。歯が痛くないときでも、口腔内の状態を確認してもらいましょう。定期的に歯科検診を受けていれば、虫歯や歯周病を初期段階で発見でき、治療の負担を減らせます。
PMTC(歯のクリーニング)
PMTCとは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略で、歯科衛生士が専用器具を使って行う歯のクリーニングのことです。普段の歯磨きでは取りきれない、歯と歯の間や歯と歯茎の境目に付着したプラーク(歯垢)・歯石を除去することで、むし歯の発生や歯周病の進行を防ぎます。
施術後は歯がツルツルになり、爽快感を得られるでしょう。
フッ素塗布
フッ素塗布は、むし歯の予防効果が期待できる処置です。高濃度のフッ素を歯の表面に塗布することで、歯の再石灰化を促進し、エナメル質を強化します。エナメル質が強化されれば、酸に対する抵抗力を高めることができるのです。
特に、乳歯や生えたばかりの永久歯はフッ素の効果を受けやすいため、定期的に受けることが推奨されています。
ブラッシング指導
歯科医院でのケアだけでなく、日々のセルフケアも、口腔トラブルの予防には欠かせません。
しかし、自己流の磨き方では、どうしても磨き残しが発生します。特に、奥歯の溝や歯と歯の間、歯並びが悪い部位には食べかすが多く残りやすく、むし歯や歯周病になる可能性が高いといえるでしょう。
歯並びや歯ぐきの状態は一人ひとり異なるため、歯科医院ではブラッシング指導が実施されます。ブラッシング指導を受けることで、どの部分に磨き残しが多いか、どのような角度や力加減で磨けばよいかを教えてもらえます。
効果的なケアを行えるようになれば、むし歯・歯周病予防の効果を高められるでしょう。
予防歯科のメリット

予防歯科は、むし歯や歯周病などの口内トラブルを防ぐだけでなく、治療にかかる時間や費用、体への負担を軽減することにもつながります。定期的に予防歯科を活用することにより、口内環境を整えるだけでなく、生活の質を高められるといえるでしょう。
ここでは、予防歯科の主なメリットを具体的にご紹介していきます。
口内の健康状態を把握できる
定期的な歯科受診により、自分の口内の状態を把握できます。このため、より適切なセルフケアができるようになるでしょう。また、むし歯や歯周病の初期段階での発見が可能となり、大掛かりな治療が必要になる前に対処することも可能です。
治療費を抑えられる
定期的に歯科を受診していれば、口腔トラブルの悪化を防げます。虫歯や歯周病が発生していたとしても、早期に見つけて治療を始められるでしょう。そのため、治療費の軽減にもつながります。
例えば、虫歯を初期の段階で発見して治療すれば、歯を削る処置は不要なこともあります。フッ素塗布などの処置で改善できることもあるので、経済的な負担を大きく抑えられるでしょう。
しかし、放置して虫歯が進行すれば、歯を削って詰め物・被せ物をする治療が必要になります。歯の神経を取り除く根管治療が必要になることもあるでしょう。この場合、治療費の負担が大きくなってしまいます。
また、口腔トラブルが重症化して歯を残せなくなった場合、入れ歯やブリッジ、インプラントなどで歯を補う必要が出てきます。初期段階での治療よりも経済的負担が増加することは容易に想像できるのではないでしょうか。
予防歯科では、定期的なケアと早期発見・早期治療により、これらの問題を未然に防ぎ、結果的に経済的負担の軽減に大きく貢献するのです。
治療の負担を軽減できる
予防歯科の最大のメリットは、むし歯や歯周病が重症化する前に対処できることです。経済的な負担を抑えられることは上述しましたが、大掛かりな治療が必要になれば、その分患者さまの身体的・精神的な負担も増加します。
生活習慣を見直せる
予防歯科では、歯磨き指導や生活習慣の指導も行われることがあります。これにより、自分の口の状態に合ったセルフケアができるようになり、日常生活に対する意識も自然と高まります。
虫歯や歯周病は、生活習慣病の一種とも言われることがあります。原因となる菌によって発生する感染症なので、食生活を変えるだけでも予防効果は高められるでしょう。
歯科医院で予防歯科を受ける頻度

予防歯科は、3ヶ月に1回程度受けるのがよいとされています。これより間隔をあけるとプラークが蓄積しやすくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
ただし、口腔内の状態は人によって異なるので、必要な受診頻度は歯科医師に確認しましょう。口腔トラブルのリスクが低い方は、6ヶ月に1回で良いと指示されることもあります。
一方、歯周病の既往歴がある方や、ブラッシングを十分にできない可能性が高い方などは、1〜2ヶ月に1回と伝えられることもあるでしょう。患者さまにあった頻度で受診することが、口内の健康を維持するためには欠かせません。
まとめ

予防歯科とは、虫歯や歯周病の発症を未然に防ぐことを目的とした歯科医療の分野です。治療中心のアプローチから、健康維持と生活の質の向上を目指す予防中心の医療へとシフトしていく中で、予防歯科の重要性もますます高まっています。
予防歯科の基本的なケアとして、定期検診やブラッシング指導、PMTC(専用機器を用いたプロによる歯のクリーニング)、フッ素塗布などが行われます。これらの処置を行うことで、むし歯や歯周病のリスクを減らして口内環境を整えます。
大掛かりな治療を回避できれば、治療費や通院回数を減らして経済的・身体的負担を軽減することも可能です。定期的なチェックと予防ケアを繰り返すことで、将来の健康と笑顔を守れるといえるでしょう。
予防歯科を検討されている方は、港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」にお気軽にご相談ください。
当院では、院長が全ての患者さんを対応するなど、患者さんの悩みに本気で向き合っています。歯を守りたい、芸能人のような歯にしたい、他院で断られたなどのお悩みを抱えている方はぜひご連絡ください。
当院のホームページはこちら、お問い合わせも受け付けておりますので、ご活用ください。
奥歯を失ったら!インプラントを選択するメリットとデメリット
2025年10月16日
こんにちは。港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」です。

奥歯は目立ちにくい部分ですが、食べ物をしっかりと噛むために非常に大切な役割を担っています。もし奥歯を失ったまま放置すると、噛む力の低下だけでなく、顎の骨が痩せたり、発音や顔貌にまで影響が出たりする可能性があります。
失った奥歯を補う方法にはいくつかありますが、なかでもインプラント治療を検討されている方もいらっしゃるでしょう。
今回は、失った奥歯をインプラントにするメリット・デメリット、治療にかかる費用について解説します。インプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
奥歯を失うことで起こる問題

奥歯を失うと、見た目の変化だけでなく、機能的にもさまざまな問題が生じます。ここでは、奥歯を失うことによって起こる問題について解説します。
噛み合わせが悪くなる
奥歯は食事の際に最も大きな力がかかる部分であり、しっかり噛み合うことで、食べ物を効率よくすり潰すことができます。
しかし、奥歯を失ったまま放置すると、噛み合わせのバランスが崩れ、残っている他の歯に過剰な負担がかかるようになります。また、前歯にかかる負荷が増すと、前歯の歯並びにも影響が及ぶことがあります。
さらに、噛み合わせのずれが原因で顎関節に負担がかかり、顎の痛みや頭痛、肩こりといった全身症状につながるケースもあるため注意が必要です。
顎の骨が痩せる
歯を失うと、顎の骨に刺激が伝わらなくなります。その結果、顎の骨は徐々に吸収されて痩せていきます。
特に奥歯は噛む力がかかるため、その分骨への刺激も強く、歯があることで顎の骨が健康に保たれていました。奥歯を失った状態が長期間続くと、骨の吸収が進み、将来的にインプラントを埋め込むための骨の量が不足することもあります。
また、骨が痩せることで顔の輪郭が変わり、年齢以上に老けて見えることもあるでしょう。
発音が不明瞭になる
奥歯を失うと、発音が不明瞭になることがあります。また、言葉を発する際に空気が漏れやすくなるため、滑舌が悪くなったように感じる人も少なくありません。仕事や日常生活で会話が重要な方にとって、発音の変化は大きなストレスとなることがあります。
奥歯のインプラント治療は難しい?

奥歯のインプラント治療は技術的に難易度が高いとされています。その理由について見ていきましょう。
骨の厚みと高さが不足しているケースが多い
奥歯のインプラント治療では、顎の骨の状態が非常に重要になります。
しかし、奥歯を失った部分では、骨の厚みや高さが不足しているケースが多く見られます。特に下顎の奥歯部分には神経(下歯槽神経)が通っており、インプラントを埋入する位置や深さに制限が出ることがあります。
一方、上顎では上顎洞と呼ばれる空洞が近接しているため、骨の高さが足りないことが多く、そのままではインプラントが固定できない場合もあります。こうしたケースでは、顎の骨を増やす処置が必要となり、治療期間が延びたり、追加で費用がかかったりすることがあります。
視野が狭く手術が難しい
奥歯の位置は口腔内の最も奥にあるため、手術時の視野が狭く、器具の操作にも制限が出てきます。口を大きく開けることが難しい方や、顎の開きが制限されている方の場合、さらに難易度が上がります。
インプラントを適切な位置や角度に埋め込むためには、高度な技術と経験が求められます。
噛み合わせの力が強い
奥歯は、食事の際に強い力がかかる部位です。そのため、奥歯にインプラントを埋め込む際には、この大きな咬合力に耐えうる設計と精密な治療が求められます。
また、奥歯にかかる咬合力のバランスが悪いと、他の歯や顎関節にも悪影響を与える可能性があります。そのため、奥歯のインプラント治療では、噛み合わせの調整が非常に重要になります。
奥歯をインプラントにするメリット

奥歯を失った場合、治療の選択肢のひとつとしてインプラントが注目されています。ここでは、インプラントを選ぶことで得られるメリットについて解説します。
審美性が高い
インプラント治療は、人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。人工歯部分にはセラミックなどの審美性の高い素材が使用されるケースが多く、天然の歯のような見た目を再現できます。これによって、自然な笑顔を取り戻すことができるでしょう。
しっかり噛めるようになる
インプラントは骨としっかり結合するため、天然歯とほぼ同等の噛む力を取り戻すことができます。
部分入れ歯の場合は食べ物を噛み切る力が弱まり、食事の内容が制限されることがありますが、インプラントであれば硬いものや弾力のあるものでも問題なく食べることが可能です。
食べることは生活の質(QOL)に直結する重要な要素であり、インプラントはその回復に大きく貢献します。
顎の骨の健康を維持しやすい
インプラントは、顎の骨に直接埋め込むことでしっかりと固定されるため、噛む力が骨に伝わりやすく、顎の骨を健康に保つのに役立ちます。
顎の骨は、適度な刺激を受けることでその構造を維持していますが、歯を失った状態が長く続くと、その部分の骨は次第に吸収されてしまいます。特に奥歯のように強い力がかかる部分では、歯がないことで骨への刺激が失われ、顎の骨が大きく痩せることがあるのです。
しかし、インプラントは天然歯と同じように骨に刺激を与えるため、骨の吸収を防ぎやすく、長期的に見た目や機能を安定させることが可能です。これにより、顔の輪郭が維持されやすく、老けた印象を与えにくくなるという審美的なメリットもあります。
周囲の歯に影響を与えない
ブリッジ治療では、欠損部の両隣の歯を削って支台にする必要がありますが、インプラントでは独立して支えることができるため、周囲の健康な歯を削る必要がありません。これは歯の寿命を延ばすうえで大きなメリットとなります。
また、部分入れ歯のように他の歯に固定することもないため、周囲の歯に負担をかけずに機能を回復することができます。長期的に口腔内の健康を維持するためには、他の歯を守るという視点も重要です。
奥歯をインプラントにするデメリット

一方で、インプラント治療にはデメリットも存在します。治療を検討するうえで、これらの側面についても理解しておくことが重要です。
外科手術が必要
インプラント治療では、歯ぐきを切開し、顎の骨に人工歯根を埋め込む外科手術を行います。局所麻酔で行われるとはいえ、術後には腫れや痛み、出血が生じることもあります。
さらに、骨が不足している場合には、骨を増やす手術が必要になることもあり、身体的な負担は少なくありません。高血圧や糖尿病などの持病がある方は、治療前に医科との連携が必要になることもあります。
外科的処置が不安な方にとっては、この点がインプラント治療の大きなハードルとなる可能性があります。
治療期間が長い
インプラント治療は、即日で完了するものではありません。人工歯根を顎の骨に埋め込んだあと、結合するまでには通常2~6か月の治癒期間が必要です。さらに、顎の骨を増やす治療を行う場合や、口腔内の状態によっては、さらに治療期間が長くなることもあります。
忙しい日常のなかで、通院のスケジュールを調整することが難しい方にとっては、治療期間の長さが課題となるでしょう。
適応できない場合がある
インプラント治療は、すべての患者さんに適応できるわけではありません。
顎の骨が極端に痩せている場合には、インプラントの固定が困難になります。また、重度の歯周病がある方や、喫煙習慣のある方、全身疾患を抱えている方などは、治療の成功率が下がる可能性があるため、慎重な判断が求められます。
事前の精密検査を通じて、インプラント治療が安全に行えるかどうかを評価する必要があり、適応外となった場合は、ブリッジや入れ歯などのほかの治療法を検討することになります。
費用が高額
インプラントは基本的に自由診療となるため、費用は全額自己負担となります。奥歯1本あたりの治療費は、歯科医院や地域によって異なりますが、おおむね30万円~50万円程度が相場です。
また、治療後も定期的にメンテナンスを受ける必要があり、長期的な視点でのコストも考慮しなければなりません。
このような費用面のハードルから、治療をためらう方も少なくありませんが、長期的な満足度を得られることを考えれば、十分に検討の価値がある選択肢と言えるでしょう。
奥歯のインプラント治療にかかる費用

奥歯のインプラント治療には、1本あたり30万円〜50万円程度の費用がかかるのが一般的です。このなかには、インプラント体の埋入手術、アバットメント、被せ物(上部構造)などの費用が含まれます。
また、骨造成やサイナスリフトといった追加処置が必要になると、さらに費用がかかります。
治療内容や歯科医院によって費用は異なるため、事前に見積もりを取って確認することが大切です。
まとめ

奥歯は、食事の際に大きな力がかかる重要な部位であり、その機能を失うと噛み合わせの乱れや顎の骨の吸収、発音の問題など、さまざまな悪影響が生じます。そうしたなかで、インプラント治療は奥歯の機能を回復し、見た目や健康を維持するための効果的な選択肢の一つです。
インプラントには多くのメリットがある一方で、外科手術が必要、高額な費用がかかるなどといったデメリットもあります。そのため、治療前には歯科医師から十分に説明を受け、納得したうえで治療法を選ぶことが重要です。
インプラント治療を検討されている方は、港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」にお気軽にご相談ください。
当院では、院長が全ての患者さんを対応するなど、患者さんの悩みに本気で向き合っています。歯を守りたい、芸能人のような歯にしたい、他院で断られたなどのお悩みを抱えている方はぜひご連絡ください。
当院のホームページはこちら、お問い合わせも受け付けておりますので、ご活用ください。
親知らずが虫歯になる原因と放置するリスク!治療法と予防策も
2025年10月9日
こんにちは。港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」です。

親知らずの虫歯は、多くの人が悩まされるトラブルといえます。親知らずは口の一番奥に生えるため、歯ブラシが届きにくく、どうしても汚れや歯垢がたまりやすいのです。そのため、他の歯よりも虫歯になりやすく、痛みや腫れなどのトラブルを起こしやすいのです。
また、親知らずの虫歯を放っておくと、すぐ隣の歯にまで虫歯が広がることがあります。そうなると、健康な歯まで治療が必要になるケースもあるため、早めの対応がとても大切です。
今回は、親知らずが虫歯になる原因から、放置によるリスク、治療法、予防方法までを詳しく解説します。親知らずの虫歯に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
親知らずが虫歯になる原因

親知らず(第三大臼歯)は、他の歯と比べて虫歯のリスクが非常に高い歯です。その理由は、生える位置や角度、周囲の環境に大きく関係しています。親知らずは正常に生えることが少なく、汚れが溜まりやすい構造的な欠点を持つため、清掃が難しいのが特徴です。
ここでは、親知らずが虫歯になりやすい主な原因を詳しく解説します。
歯ブラシが届きにくい位置にある
親知らずは口の最も奥に位置しており、通常の歯ブラシでは毛先が届きにくい場所にあります。特に、奥歯のさらに後方に生えているため、ブラッシングの際に力が入りにくく、汚れが残りやすいのです。
さらに、親知らずのうしろ側(頬の内側)は視界に入りにくく、手の動きも制限されるため、磨き残しが多く発生します。その結果、歯垢(プラーク)が蓄積し、虫歯菌が酸を出してエナメル質を溶かし始めます。
親知らずは噛み合わせに関与することが少ないため、気づいたときには虫歯がかなり進行していることも珍しくありません。また、奥に位置するため治療器具も届きにくく、虫歯治療そのものが難航することが多いのです。
歯並びや生え方が不自然である
親知らずは、顎の成長が終わったあとに生えてくるため、スペースが足りずに斜めや横向きに生えるケースが多く見られます。
これにより、隣の第二大臼歯と親知らずの間に狭い隙間が生じ、そこに食べかすや歯垢がたまりやすくなります。その隙間は通常の歯ブラシでは届かず、デンタルフロスを使っても十分に清掃できないことが多いため、虫歯菌が繁殖しやすい環境となります。
さらに、親知らずが押し出すように隣の歯を圧迫することで歯並びが乱れ、全体の清掃性が悪化することもあります。このような悪循環によって、虫歯だけでなく歯周病を併発するリスクも高まります。
歯茎に埋もれている
親知らずのなかには、歯の一部または全体が歯茎に埋まっている埋伏歯(まいふくし)の状態で生えてくるものがあります。特に、歯茎の一部だけに隙間ができている半埋伏(はんまいふく)の場合、そこに細菌や食べかすが溜まりやすいです。
その隙間は細菌が繁殖するのに最適な環境であり、やがて智歯周囲炎と呼ばれる炎症を引き起こすこともあります。この炎症が繰り返されると、歯茎が腫れたり、痛みが強くなったりするだけでなく、周囲の骨まで感染が広がることもあります。
また、歯茎に覆われている部分は目で確認できないため、虫歯が進行しても気づきにくいという問題もあります。発見が遅れ、治療を受けるころには抜歯が避けられないほど悪化しているケースも珍しくありません。
唾液の届きにくい環境にある
唾液には口腔内の汚れを洗い流し、虫歯菌が作り出す酸を中和する重要な役割を持っています。
しかし、親知らずは口の奥深くに位置しているため、唾液が届きにくく、再石灰化(歯の自然修復)が起こりにくい環境にあります。特に、口呼吸の習慣がある人や、ドライマウス(口腔乾燥症)の人は、親知らず周辺の乾燥が進み、虫歯のリスクがさらに高まります。
虫歯になった親知らずを放置するリスク

親知らずの虫歯をそのままにしておくと、思わぬトラブルを引き起こすことがあります。ここでは、放置することで生じる主なリスクについて解説します。
隣の歯に悪影響を及ぼす
虫歯が進行した親知らずは、隣の第二大臼歯にも悪影響を与えることがあります。親知らずと隣の歯の間は非常に狭いため、虫歯菌が隣の歯にまで広がりやすいのです。その結果、健康だった歯まで虫歯になってしまい、最悪の場合、2本同時に抜歯が必要になることもあります。
また、歯根が近い場合には炎症が広がって歯髄炎を起こすこともあるため、放置は避けるべきです。
口臭の原因になる
虫歯が進行すると、虫歯菌や食べかすの分解によって悪臭を放つガスが発生します。特に親知らずの周囲は清掃が行き届きにくく、細菌が繁殖しやすいため、口臭が強くなりがちです。
また、虫歯によってできた穴に汚れがたまり続けると、慢性的な口臭の原因となります。口臭は自分では気づきにくく、周囲の人に不快感を与えることもあるため、早めに治療を受けることが重要です。
全身の健康に悪影響を及ぼす
親知らずの虫歯をそのまま放置すると、炎症が広がって歯茎や顎の骨にまで感染が及ぶことがあります。さらに悪化すると、細菌が血液を通して全身に運ばれ、心臓や腎臓などの重要な臓器に影響を与えることもあります。こうした感染は、体全体の健康にも関わってくるのです。
特に、免疫力が低下している人や糖尿病などの持病がある人は、感染が重症化する危険性が高まります。そのため、親知らずの痛みや腫れを感じたら、自己判断で放置せず、できるだけ早めに歯科医院を受診することが大切です。
口の中の健康は全身の健康につながっているという意識を持ち、早めのケアを心がけましょう。
痛みや腫れが悪化する
虫歯を放置し、歯の神経まで細菌が到達すると、強い痛みを引き起こします。また、炎症が広がることで歯茎や頬が腫れ、発熱を伴うこともあります。
症状が進むと、膿がたまって口を開けにくくなったり、食事が困難になったりします。こうした状態になると、治療も複雑化し、抜歯や外科的処置が必要になるため、早めの対応が重要です。
親知らずが虫歯になったときの治療法

虫歯が表面のエナメル質にとどまっている場合は、虫歯部分を削り、レジンなどの詰め物をして修復することがあります。
しかし、親知らずは奥まった位置にあるため、治療に使用する器具が届きにくいです。また、治療しても歯ブラシが届きにくいことから、再び虫歯や炎症を起こす可能性があります。
そのため、抜歯が選択されることが多いのです。早い段階で抜歯を行うことで、隣の歯への影響を防ぎ、口腔内の健康を長く保つことができます。
親知らずの虫歯を予防する方法

親知らずが虫歯になるのを防ぐためには、日常的なケアと定期的な歯科受診が欠かせません。ここでは、具体的な予防法をご紹介します。
正しいセルフケアで歯垢を除去する
親知らずの周辺を清潔な状態に保つためには、奥までしっかり届く歯ブラシを使い、丁寧に磨くことが大切です。磨き残しを防ぐために、鏡を見ながら角度を変えてブラッシングするのもよいでしょう。電動歯ブラシを使用すると、短時間で効果的に汚れを落とすことができます。
デンタルフロスや歯間ブラシを活用する
歯と歯の間や親知らずの周囲に付着した汚れは、歯ブラシだけでは十分に落とせません。デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、細かい隙間の歯垢も取り除くことができます。特に親知らずが斜めに生えている場合は、食べかすが溜まりやすいため、毎日の習慣に取り入れることが重要です。
定期的に歯科検診を受ける
親知らずの虫歯や炎症は、初期段階では自覚症状が少ないことが多く、気づかないうちに進行している場合があります。そのため、少なくとも半年に1回は歯科検診を受けることが大切です。
早期に異常を発見できれば、抜歯を回避できる可能性もあります。また、歯科医院でプロによるクリーニングを受けることで、セルフケアでは落としきれない歯石やバイオフィルムを除去できます。
食生活を見直す
虫歯を予防するためには、食生活の改善も大切です。糖分を多く含むお菓子やジュースは、虫歯菌が酸を作り出す原因となるため、摂取量を控えましょう。また、よく噛んで唾液の分泌を促すことで、口内の酸を中和し、自然な再石灰化を促進します。
食後すぐに歯を磨けない場合は、水で口をすすぐだけでも効果的です。バランスの取れた食事を心がけ、口内環境を整えましょう。
まとめ

親知らずの虫歯は、気づかないうちに進行しやすく、放置すると隣の歯や全身の健康にまで悪影響を及ぼす可能性があります。早めに歯科医院で診察を受け、適切な治療を受けることが大切です。また、日常的なセルフケアや定期的な検診で、虫歯を予防することができます。
痛みが出てからでは遅いことも多いため、気になる症状があれば早めに歯科医師に相談しましょう。
親知らずの虫歯にお悩みの方は、港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」にお気軽にご相談ください。
当院では、院長が全ての患者さんを対応するなど、患者さんの悩みに本気で向き合っています。歯を守りたい、芸能人のような歯にしたい、他院で断られたなどのお悩みを抱えている方はぜひご連絡ください。
当院のホームページはこちら、お問い合わせも受け付けておりますので、ご活用ください。
喫煙がインプラントに及ぼす影響と対策!
2025年10月2日
こんにちは。港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」です。

インプラント治療は、失った歯を補うための有効な選択肢として多くの方に選ばれています。見た目の自然さや噛む力の回復など、多くのメリットを持つ一方で、治療の成功には生活習慣や全身の健康状態が大きく関わってきます。
そのなかでも特に注意が必要とされるのが喫煙です。喫煙習慣がある方がインプラント治療を受けると、さまざまなリスクが伴います。では、具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか。
今回は、喫煙習慣がある方がインプラント治療を受けるとどのようなリスクがあるのか解説します。禁煙による効果や、喫煙習慣がある方がインプラント治療を受けるときの注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
インプラント治療における喫煙の影響

喫煙はインプラント治療に悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、喫煙がインプラント治療にどのような影響を及ぼすのか解説します。
インプラント体と顎の骨が結合しにくくなる
インプラント治療では、インプラント体と顎の骨が結合することで、しっかり噛めるようになりますが、喫煙習慣があると、この結合が妨げられる可能性があります。
喫煙によって体内に取り込まれるニコチンは血管を収縮させ、血流が悪くなります。これによって、インプラント手術後に必要となる酸素や栄養素が十分に患部へ届きにくくなると、インプラント体と顎の骨が結合しにくくなるのです。
感染リスクが増加する
喫煙は免疫機能を低下させるため、細菌に対する抵抗力が弱まります。その結果、術後に細菌感染を起こしやすくなり、インプラント周囲炎と呼ばれる炎症を引き起こすリスクが高まります。
インプラント周囲炎とは、インプラントの周辺組織が炎症を起こす疾患です。インプラント周囲炎が進行すると顎の骨が失われ、インプラントがぐらついたり、最悪の場合にはインプラント自体が脱落したりする可能性もあります。
口腔内の環境が悪化する
タバコを吸うことで歯ぐきの血色は悪化し、黒ずんで見えることがあります。また、ヤニやプラークが付着しやすくなるため、口臭の原因となるだけでなく、口腔内を清潔な状態に保ちにくくなります。こうした環境の悪化は、インプラントの長期的な維持を難しくする要因です。
インプラント治療中に禁煙をするためのポイント

上述のとおり、インプラント治療中に喫煙を続けると、歯茎の血流が悪くなり、治療の成功率が下がる可能性があります。
しかし、なかなか禁煙できないという方もいらっしゃるでしょう。ここでは、インプラント治療中に禁煙するためのポイントについて解説します。
禁煙のタイミングを知る
インプラント手術の成功率を高めるためには、治療開始前から禁煙を始めることが推奨されます。少なくとも手術の2週間前から禁煙することで、血流や免疫機能が改善し、術後の治癒に有利な状態をつくることができます。
さらに、顎の骨とインプラント体をしっかり結合させ、また長く使用するためにも、手術後も禁煙を継続することが理想とされます。
禁煙補助グッズを活用する
タバコをやめたいと考えても、ニコチン依存によってなかなか禁煙できない方も多くいます。その場合、専用のパッチやガムといった禁煙補助グッズを利用することで、離脱症状を和らげながら禁煙を続けやすくなります。
また、医師に処方された禁煙補助薬を使う方法も有効です。
歯科医師や専門家のサポートを受ける
禁煙を一人で続けるのは大変ですが、歯科医師や禁煙外来などの専門家に相談することで、適切なアドバイスやサポートを得られます。インプラント治療のスケジュールに合わせた禁煙計画を立てることで、無理なく禁煙を継続できる可能性が高まります。
禁煙に対するモチベーションを高める
禁煙を続けるためには、強い意志だけでなく、日常生活での工夫も欠かせません。例えば「インプラントを長持ちさせたい」「健康的な口元を取り戻したい」といった具体的な目標を意識することが大切です。周囲の家族や友人に禁煙を宣言し、協力してもらうのも効果的です。
インプラント治療における禁煙の効果

インプラント治療中に禁煙することで、いくつかの効果が得られます。以下に詳しく解説します。
治療の成功率が上がる
禁煙を行うことで、インプラント治療の成功率は大きく向上します。
非喫煙者と喫煙者を比較すると、禁煙を実行した人のほうが顎の骨とインプラントの結合が安定しやすく、長期的な定着率が高いことがわかっています。これは血流や免疫機能が改善することで、手術後の回復環境が整うためです。
感染症リスクを軽減できる
禁煙によって免疫力が回復すると、細菌感染のリスクが減少します。特にインプラント周囲炎は、喫煙者に多く見られる合併症ですが、禁煙を継続することで発症率が下がり、インプラントを長期間安定して使い続けられる可能性が高まります。
歯ぐきの健康状態を改善できる
喫煙をやめると歯ぐきへの血流が改善し、色合いが自然なピンク色に戻る傾向があります。炎症が起こりにくくなるため、歯ぐき全体の健康状態が向上し、インプラントの周囲組織も安定しやすくなります。
これは見た目の印象を良くするだけでなく、口腔全体の健康維持にもつながります。
インプラントを長く使用できる
インプラントは一度埋入すれば長期的に使えるものですが、その寿命は生活習慣に大きく左右されます。禁煙することで炎症や骨吸収のリスクが低下し、結果的にインプラントをより長く、快適に使用することができます。
つまり禁煙は治療の成功だけでなく、長持ちさせるための鍵でもあるのです。
喫煙習慣がある方がインプラント治療を受けるときの注意点

喫煙習慣がある方がインプラント治療を検討する際には、注意しなければならないことがあります。以下に詳しく解説します。
術前のカウンセリングで正直に申告する
喫煙習慣がある方で、インプラント治療を検討している場合は、まず歯科医師に喫煙習慣があることを正直に伝えることが重要です。喫煙の有無や本数、期間などを把握することで、歯科医師はリスクを考慮した治療計画を立てることができます。
喫煙習慣があることを伝えずに治療を受けると、治療の安全性が損なわれる可能性があります。
治療期間中はできる限り禁煙する
完全に禁煙できない場合でも、手術前後の一定期間はできる限り喫煙を控えるようにすることが求められます。
特に術後1週間から2週間は骨の治癒や歯ぐきの回復が進む大切な時期であり、この期間の喫煙は成功率に大きな影響を与えるため、意識的に禁煙することが推奨されます。
メンテナンスを徹底する
喫煙者はインプラント周囲炎を発症するリスクが高いため、定期的なメンテナンスが不可欠です。歯科医院でのプロフェッショナルケアを受けることに加え、日常生活でのセルフケアも入念に行う必要があります。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助アイテムを使って丁寧に清掃することが、トラブルの予防につながります。
また、メンテナンスのために定期的に歯科医院を受診していれば、万が一、インプラント周囲炎などのトラブルが起こっていても早期に対応できるでしょう。
まとめ

インプラント治療は、自然な噛み心地や見た目を取り戻すことができる優れた治療法ですが、喫煙習慣がある方にとっては成功率を下げる大きな要因となります。
ニコチンによる血流障害や免疫力の低下は、顎の骨との結合や歯ぐきの回復を妨げます。また、インプラント周囲炎を引き起こすリスクも高まり、進行すると最悪の場合にはインプラントが脱落する可能性もあるのです。
しかし、治療の前後で禁煙を実行することで、これらのリスクは軽減され、インプラントの定着や長期的な安定性を大きく向上させることができます。また、治療後は定期的なメンテナンスとセルフケアを徹底することで、インプラントをより長く快適に使用できます。
インプラント治療を検討されている方は、港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」にお気軽にご相談ください。
当院では、院長が全ての患者さんを対応するなど、患者さんの悩みに本気で向き合っています。歯を守りたい、芸能人のような歯にしたい、他院で断られたなどのお悩みを抱えている方はぜひご連絡ください。
当院のホームページはこちら、お問い合わせも受け付けておりますので、ご活用ください。