妊娠中のインプラント治療は安全?リスクと判断基準
2026年2月5日
こんにちは。港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」です。

歯を失った際の治療法として、インプラント治療を検討する方は多いでしょう。しかし、妊婦さんや妊娠を考えている方の場合「赤ちゃんへの影響は大丈夫なのか」「治療の途中で妊娠がわかったらどうすればいいのか」と不安を感じる方も少なくありません。
この記事では、妊娠中のインプラント治療に関するリスクや、治療中に妊娠が判明した場合の対応策を詳しくまとめています。
妊娠中でもインプラントはできる?

妊娠中でもインプラント治療を受けること自体は可能です。しかし、妊娠期は体調が変わりやすいことや、レントゲン撮影や麻酔を伴う外科的処置は負担が大きいことから、多くの歯科医師は治療を控えるよう勧めています。
インプラントは人工歯根を顎の骨に埋め込む手術であり、母体への負荷が避けられません。胎児への影響も考慮する必要があるため、妊娠前に治療を終えるか、出産後に再開する流れが一般的です。
妊娠中にインプラント治療を行うリスク

妊娠中の体は、通常とは大きく異なる状態にあります。そのため、インプラント治療を行うことで母体や胎児に対して次のようなリスクが生じる可能性があります。
放射線による胎児への影響
インプラント治療では、骨の状態や神経の位置を正確に把握するためにレントゲンや歯科用CTの撮影が行われます。一般的なレントゲンの被ばく量は非常に少なく、成人にとっては問題のない範囲ですが、発育途中の胎児にとっては絶対に安全とは言い切れません。
特に、インプラント治療では通常の歯科診療よりも撮影の回数や種類が増えることもあるため、妊娠中は可能な限り避けるのが理想でしょう。
麻酔や薬剤による影響
インプラント手術では局所麻酔を使用しますが、処置内容によっては通常の治療より麻酔量が増えることがあります。加えて、術後には感染予防の抗生物質や痛み止めが処方されるケースも少なくありません。
妊婦が摂取した薬剤は、血流を通じて胎児に届く可能性があるため、薬の種類や投与量には慎重な判断が必要です。
出血のリスク
インプラント手術は歯茎を切開し、顎の骨に穴を開ける外科処置です。そのため、通常の歯科治療より出血が多くなることがあります。
仰向けの姿勢による腹部への圧迫
インプラント治療は仰向けの姿勢で行われます。妊娠後期になると胎児とともに子宮が大きくなり、腹部大動脈を圧迫して血流が低下することがあります。この状態が続くと、気分不良や吐き気、重い場合には意識が遠のくこともあります。
インプラント治療は治療時間が長くなることもあるため、仰向け姿勢の負担がより大きくなりやすい点が問題です。
妊娠中の体調変化とストレスの影響
妊娠中はホルモンの変動により、歯茎が腫れやすく炎症が起こりやすい状態です。インプラント周囲の組織も同様に炎症を起こしやすくなるため、治療の成功率に影響が出る恐れがあります。
さらに、インプラント治療は複数回の手術や長期的な通院が必要になることもあり、つわりや疲労感に加わる精神的ストレスが母体への負担となります。このようなストレスは、早産や低体重児出産のリスクを高めることがあるため、治療時期の判断には慎重にならなければなりません。
妊娠中でインプラントを行うタイミング

インプラント治療を検討している妊婦さんの中には、さまざまな事情から早めの治療を希望する方もいます。そのような場合には、治療を行うタイミングを慎重に判断することが大切です。
妊娠初期は、胎児の重要な器官が形成される時期で、母体に強い負担をかける治療は避けたい段階です。反対に、妊娠後期はお腹が大きくなることで仰向け姿勢がつらくなり、長時間の処置が難しくなります。
こうした点を踏まえると、一般的には妊娠5〜7ヶ月にあたる妊娠中期が、母体・胎児ともに負担を抑えられる時期と考えられるでしょう。ただし、安定期だから絶対に安全というわけではなく、あくまで他の時期と比べてリスクが低いという位置づけであることを理解しておく必要があります。
妊娠中に治療が可能かどうかは、妊娠週数、母体の健康状態、治療の緊急性などによって判断が大きく変わります。そのため、歯科医師だけでなく産婦人科医にも事前に相談し、双方が情報を共有したうえで治療方針を決めることがもっとも安全な進め方です。
医師同士の連携が取れていることで、母体と胎児の健康を守りながら治療を行うための準備が整います。
インプラント治療中に妊娠が判明した場合の対応

インプラント治療を進めている途中で、妊娠がわかった場合はどうしたらよいのでしょうか。この場合、まずは担当の歯科医師へ妊娠したことを速やかに知らせましょう。
妊娠していることを歯科医師が知らないまま治療を続けると、本来は妊婦に使用を避けるべき薬剤を使用したり処置が行われたりする恐れがあります。麻酔や抗生物質、鎮痛薬は種類や投与量に注意が必要で、妊娠を伝えておくことで安全性に配慮できます。
治療途中で妊娠が判明した場合、多くのケースでは一旦治療を中断します。歯がない状態の場合には、仮歯や部分入れ歯などを用いて、見た目や噛む機能を一時的に補う対応も行うのが一般的です。
また、インプラント体の埋入まで完了している場合でも、追加の外科処置は、出産後に改めて行う流れが推奨されます。
妊活中の方へのポイント
まだ妊娠していないものの妊活中という方は、インプラント治療を検討する段階で妊娠を希望していることを歯科医師に伝えておきましょう。妊娠前に治療が完了するようスケジュールを調整したり、産後に治療を開始する計画に切り替えたりと、状況に合わせた進め方が選びやすくなります。
妊娠中にできるインプラント以外の治療・選択肢

妊娠中にインプラント治療が受けられない場合でも、歯を補うための方法はいくつかあります。出産までの期間を安全に過ごすための現実的な選択肢として、次のような対応が考えられます。
仮歯による一時的な対応
抜歯した部分がある場合、もっとも手軽に行えるのが仮歯での対応です。仮歯は見た目や噛む機能を一時的に補うためのもので、インプラント治療を再開できる時期になったら本格的な治療へ移行します。
妊娠中でも問題なく装着でき、身体への負担も少ないため、治療を延期する際の一般的な方法としてよく選ばれています。
部分入れ歯やブリッジによる対応
部分入れ歯は、失った歯の隣の歯にバネをかけて義歯を支える仕組みで、噛む機能をある程度補うことができます。ただし、金属のバネが見えることがある点や、噛む力が天然歯の3〜4割程度にとどまる点はデメリットといえるでしょう。
一方、ブリッジは抜歯した部分の両隣の歯を土台にして被せ物を装着する治療で、外科手術を伴わず治療期間も短いため、妊娠中の負担は少ない方法といえます。健康な隣の歯を削る必要があるため、長期的にはその歯への負担が増える可能性があります。
妊娠中でも可能な口腔ケア
出産後にインプラント治療を再開する予定がある場合、妊娠中にお口の状態を良好に保つことがとても重要です。
前述のように、妊娠中は歯肉炎が起こりやすい時期です。定期的にクリーニングを受けて口腔環境を整えておくようにしましょう。産後のインプラント治療をスムーズに進められるだけでなく、成功率の向上にもつながります。
まとめ

妊娠中のインプラント治療の施術自体は可能であっても、母体と胎児への負担やリスクが多いため、治療は妊娠前に完了させるか、出産後に改めて再開するケースが一般的です。
また、治療中に妊娠が判明した場合は、できるだけ早く歯科医師へ連絡し、産婦人科医とも連携しながら対応を検討することが欠かせません。妊娠中の歯科治療に不安がある場合は、まず担当医に率直に状況を伝え、安心して治療を進められる方法を一緒に相談していきましょう。
インプラント治療を検討されている方は、港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」にお気軽にご相談ください。
当院では、院長が全ての患者さんを対応するなど、患者さんの悩みに本気で向き合っています。歯を守りたい、芸能人のような歯にしたい、他院で断られたなどのお悩みを抱えている方はぜひご連絡ください。


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