予防歯科とは?むし歯や歯周病を防ぐためには何をする?
2025年10月23日
こんにちは。港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」です。

歯科医院といえば「痛くなったら行くところ」というイメージを持っている方が多いかもしれません。
しかし、近年では、病気を未然に防ぐ予防歯科が注目されています。むし歯や歯周病になると治療が必要ですが、日ごろのケアや定期的な検診によって発生を防ぐことも可能なのです。
この記事では、予防歯科の基本から具体的な取り組みの内容、そして受けるメリットについてわかりやすく解説していきます。将来の口腔の健康を守るためにも、ぜひ参考にしてみてください。
予防歯科とは

予防歯科とは、むし歯や歯周病といった口腔内の病気を治療するのではなく、それらの病気を未然に防ぐことを目的とした歯科医療の分野です。つまり、症状が現れてから歯科医師の診察を受けるのではなく、定期的に通院してチェックやクリーニングを受け、病気のリスクを減らしていくことを指します。
また、こうした予防の取り組みは、歯だけでなく歯周組織、加えて全身の健康にも良い影響を及ぼすことが分かっています。
予防歯科の重要性が認識されつつある背景には、歯科のみならず医療全体の考え方の変化が挙げられるでしょう。従来の治療中心の医療から、疾病予防と健康寿命の延伸を目指す考えにシフトしているのです。
予防歯科を受けることで、むし歯や歯周病の早期発見・早期治療が可能となり、結果として歯を失うリスクを低減させられます。口腔内の健康管理にとどまらず、正しい歯磨き方法や生活習慣の改善といった、セルフケアの指導も実施されることが多いです。
予防歯科で行うこと

予防歯科においては、むし歯や歯周病の原因を取り除くために、さまざまな予防処置や定期的なケアが行われます。これらの処置は、患者さま一人ひとりの口腔内の状態やリスクに応じて選択されます。
ここでは、一般的に広く実施されている内容を確認していきましょう。
定期検診
予防歯科で最も基本となるのが定期検診です。歯が痛くないときでも、口腔内の状態を確認してもらいましょう。定期的に歯科検診を受けていれば、虫歯や歯周病を初期段階で発見でき、治療の負担を減らせます。
PMTC(歯のクリーニング)
PMTCとは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略で、歯科衛生士が専用器具を使って行う歯のクリーニングのことです。普段の歯磨きでは取りきれない、歯と歯の間や歯と歯茎の境目に付着したプラーク(歯垢)・歯石を除去することで、むし歯の発生や歯周病の進行を防ぎます。
施術後は歯がツルツルになり、爽快感を得られるでしょう。
フッ素塗布
フッ素塗布は、むし歯の予防効果が期待できる処置です。高濃度のフッ素を歯の表面に塗布することで、歯の再石灰化を促進し、エナメル質を強化します。エナメル質が強化されれば、酸に対する抵抗力を高めることができるのです。
特に、乳歯や生えたばかりの永久歯はフッ素の効果を受けやすいため、定期的に受けることが推奨されています。
ブラッシング指導
歯科医院でのケアだけでなく、日々のセルフケアも、口腔トラブルの予防には欠かせません。
しかし、自己流の磨き方では、どうしても磨き残しが発生します。特に、奥歯の溝や歯と歯の間、歯並びが悪い部位には食べかすが多く残りやすく、むし歯や歯周病になる可能性が高いといえるでしょう。
歯並びや歯ぐきの状態は一人ひとり異なるため、歯科医院ではブラッシング指導が実施されます。ブラッシング指導を受けることで、どの部分に磨き残しが多いか、どのような角度や力加減で磨けばよいかを教えてもらえます。
効果的なケアを行えるようになれば、むし歯・歯周病予防の効果を高められるでしょう。
予防歯科のメリット

予防歯科は、むし歯や歯周病などの口内トラブルを防ぐだけでなく、治療にかかる時間や費用、体への負担を軽減することにもつながります。定期的に予防歯科を活用することにより、口内環境を整えるだけでなく、生活の質を高められるといえるでしょう。
ここでは、予防歯科の主なメリットを具体的にご紹介していきます。
口内の健康状態を把握できる
定期的な歯科受診により、自分の口内の状態を把握できます。このため、より適切なセルフケアができるようになるでしょう。また、むし歯や歯周病の初期段階での発見が可能となり、大掛かりな治療が必要になる前に対処することも可能です。
治療費を抑えられる
定期的に歯科を受診していれば、口腔トラブルの悪化を防げます。虫歯や歯周病が発生していたとしても、早期に見つけて治療を始められるでしょう。そのため、治療費の軽減にもつながります。
例えば、虫歯を初期の段階で発見して治療すれば、歯を削る処置は不要なこともあります。フッ素塗布などの処置で改善できることもあるので、経済的な負担を大きく抑えられるでしょう。
しかし、放置して虫歯が進行すれば、歯を削って詰め物・被せ物をする治療が必要になります。歯の神経を取り除く根管治療が必要になることもあるでしょう。この場合、治療費の負担が大きくなってしまいます。
また、口腔トラブルが重症化して歯を残せなくなった場合、入れ歯やブリッジ、インプラントなどで歯を補う必要が出てきます。初期段階での治療よりも経済的負担が増加することは容易に想像できるのではないでしょうか。
予防歯科では、定期的なケアと早期発見・早期治療により、これらの問題を未然に防ぎ、結果的に経済的負担の軽減に大きく貢献するのです。
治療の負担を軽減できる
予防歯科の最大のメリットは、むし歯や歯周病が重症化する前に対処できることです。経済的な負担を抑えられることは上述しましたが、大掛かりな治療が必要になれば、その分患者さまの身体的・精神的な負担も増加します。
生活習慣を見直せる
予防歯科では、歯磨き指導や生活習慣の指導も行われることがあります。これにより、自分の口の状態に合ったセルフケアができるようになり、日常生活に対する意識も自然と高まります。
虫歯や歯周病は、生活習慣病の一種とも言われることがあります。原因となる菌によって発生する感染症なので、食生活を変えるだけでも予防効果は高められるでしょう。
歯科医院で予防歯科を受ける頻度

予防歯科は、3ヶ月に1回程度受けるのがよいとされています。これより間隔をあけるとプラークが蓄積しやすくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
ただし、口腔内の状態は人によって異なるので、必要な受診頻度は歯科医師に確認しましょう。口腔トラブルのリスクが低い方は、6ヶ月に1回で良いと指示されることもあります。
一方、歯周病の既往歴がある方や、ブラッシングを十分にできない可能性が高い方などは、1〜2ヶ月に1回と伝えられることもあるでしょう。患者さまにあった頻度で受診することが、口内の健康を維持するためには欠かせません。
まとめ

予防歯科とは、虫歯や歯周病の発症を未然に防ぐことを目的とした歯科医療の分野です。治療中心のアプローチから、健康維持と生活の質の向上を目指す予防中心の医療へとシフトしていく中で、予防歯科の重要性もますます高まっています。
予防歯科の基本的なケアとして、定期検診やブラッシング指導、PMTC(専用機器を用いたプロによる歯のクリーニング)、フッ素塗布などが行われます。これらの処置を行うことで、むし歯や歯周病のリスクを減らして口内環境を整えます。
大掛かりな治療を回避できれば、治療費や通院回数を減らして経済的・身体的負担を軽減することも可能です。定期的なチェックと予防ケアを繰り返すことで、将来の健康と笑顔を守れるといえるでしょう。
予防歯科を検討されている方は、港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」にお気軽にご相談ください。
当院では、院長が全ての患者さんを対応するなど、患者さんの悩みに本気で向き合っています。歯を守りたい、芸能人のような歯にしたい、他院で断られたなどのお悩みを抱えている方はぜひご連絡ください。


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