マウスピース矯正の期間はどれくらい?ワイヤー矯正との違いや治療の流れも
2025年7月22日
こんにちは。港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」です。
マウスピース矯正を検討しているものの、治療にどれくらいの期間がかかるのか分からず、なかなか一歩を踏み出せない方もいるのではないでしょうか。
治療期間は歯並びの状態や治療の範囲によって大きく異なり、自己管理が結果を左右することもあります。そのため、事前に期間の目安や注意点を把握しておくことが、スムーズな治療への第一歩です。
この記事では、マウスピース矯正の期間について、部分矯正と全体矯正の違いや症例別の目安を詳しく解説します。
治療期間が長引く原因やご自身でできる短縮のポイントもご紹介しますので、マウスピース矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
マウスピース矯正の期間
マウスピース矯正の治療期間は、一般的に半年から2年程度とされています。これは、歯並びの状態や動かす歯の本数と移動距離、歯根や骨の状態によって大きく異なります。
治療前には歯科医師による精密検査やシミュレーションが行われ、期間の目安が提示されます。
例えば、軽度の歯列不正であれば半年ほどで治療が完了する場合もありますが、重度の場合は2年以上かかることもあります。また、歯と骨が癒着していて予定通りに歯が動かないこともあります。
治療期間中は、1日20〜22時間以上マウスピースを装着する必要があります。装着時間が短いと、歯を移動する力をかける時間が短くなるため、治療が長引く可能性があります。
全体矯正と部分矯正で期間は違う?
マウスピース矯正には、全体矯正(全顎矯正)と部分矯正(前歯のみなど)があります。全体矯正は歯列全体を動かすため、1年から2年以上かかることが一般的です。
一方、部分矯正は動かす歯が限られているため、半年から1年程度で終了する場合があります。
ただし、部分矯正が適応となるのは、噛み合わせや歯並びの問題が小さい範囲に限られる場合です。ご自身がどちらに該当するかは、歯科医院でのカウンセリングや精密検査で判断されます。
ワイヤー矯正との期間比較
ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、治療期間に大きな差はないとされています。どちらも歯の移動速度は生体の限界があるため、原理的には大きな違いはありません。
ただし、マウスピース矯正は患者さん自身が装着管理を行うため、装着時間が不足すると、治療が遅れるリスクがあります。
ワイヤー矯正は固定式で外せないため、計画通りに進みやすいという特徴があります。
症例別にみるマウスピース矯正の期間
ここでは、症状の程度や治療内容ごとに、マウスピース矯正にかかる期間の目安や注意点について詳しく解説します。
軽度の歯並び(すきっ歯・前歯のズレ)にかかる期間
軽度の歯並びの乱れ、たとえば前歯のわずかなズレやすきっ歯の場合、マウスピース矯正の期間はおおよそ3〜1年程度が目安とされています。
これは、歯を大きく動かす必要がなく、歯根や歯槽骨への負担も比較的軽いためです。
ただし、歯周病やむし歯がある場合には、まず保存治療(歯周病の治療や虫歯治療など)を優先し、口腔内の健康を整えることが重要です。
中等度・重度の歯列不正の場合の期間
中等度から重度の歯列不正、たとえば叢生(歯が重なっている状態)や大きな前後的ズレの場合、治療期間は1〜2年程度かかることが一般的です。
歯を大きく動かすためには、歯槽骨のリモデリング(骨の再構築)という生体反応が必要であり、これには時間がかかるためです。
また、歯周組織の健康状態や骨の量によっても治療期間が異なります。
抜歯が必要なケースの治療期間
抜歯が必要なケースでは、歯を並べるためのスペースを確保しながら歯を大きく移動させるため、マウスピース矯正の期間は2年以上かかる場合があります。
抜歯後は歯槽骨の治癒や歯列全体のバランス調整が重要となり、場合によっては外科的処置や補綴治療(ブリッジやインプラントなど)を併用することも考えられます。
マウスピース矯正の治療の流れと各プロセスの期間
ここでは、マウスピース矯正の流れと、それぞれの期間について詳しく解説します。
カウンセリング・診断
初回カウンセリングでは、現在の歯並びや噛み合わせの状態を確認し、患者さんの希望や不安を聞き取ります。
診断にはレントゲン撮影や口腔内写真、歯型の採取などが行われ、これらの検査結果をもとに具体的な治療方針が決まります。
歯周病や虫歯が見つかった場合は、まずその治療が優先されるため、さらに期間が延びる場合があります。
治療計画・マウスピース製作期間
診断結果をもとに、歯科医師がデジタルシミュレーションを使って治療計画を立案します。
治療計画が確定した後、オーダーメイドのマウスピース(アライナー)の製作に入ります。製作には通常2〜4週間程度かかります。
実際の矯正期間
実際にマウスピースを装着して歯を動かす期間は、軽度な症例で3〜6カ月、中等度で6カ月〜1年半、重度の場合は2年以上かかることもあります。
1日20〜22時間以上の装着が推奨されており、装着時間が短いと治療期間が延びる場合があります。1〜2週間に1度マウスピースを交換しながら治療をしていきます。治療中は定期的に歯科医院で経過観察を受ける必要があります。
食事や間食の際にはマウスピースを外し、再装着前には必ず歯を磨く習慣をつけましょう。
治療後の保定期間
歯並びが整った後は、後戻りを防ぐためにリテーナー(保定装置)を装着する保定期間が必要です。一般的に最低1〜2年、場合によってはそれ以上の保定が推奨されます。
保定装置の装着時間や期間は個々の症例によって異なるため、歯科医師と十分に相談し、定期的なメンテナンスを受けることが大切です。
マウスピース矯正の期間が長引く主な原因
ここでは、マウスピース矯正の期間が長引く代表的な要因について詳しく解説します。
装着時間が不足している場合
マウスピース矯正では、1日20〜22時間以上の装着が推奨されています。装着時間が不足すると、歯にかかる力が不十分となり、計画通りに歯が動きません。
例えば、食事や歯磨き後に装着を忘れたり、違和感から外してしまうことが原因となります。
歯の動きが遅い・複雑な症例の場合
歯の移動速度は個人差があり、骨の硬さや歯根の形、歯並びの複雑さによっても異なります。特に重度の叢生(歯の重なり)や、骨格的な問題がある場合は、歯の動きが遅くなる傾向があります。
こうしたケースでは、マウスピース矯正だけでなく、部分的なワイヤー矯正や外科的矯正が併用されることもあります。
定期通院の遅れや中断
マウスピース矯正は、定期的な通院で歯の動きやマウスピースの適合を確認し、必要に応じて新しいマウスピースに交換します。
通院が遅れると、治療期間が延びる場合があります。やむを得ず通院が難しい場合は、事前に歯科医院へ連絡し、今後の対応やセルフケアについて相談しましょう。
虫歯や歯周病など口腔トラブルの影響
矯正中に虫歯や歯周病が発生すると、治療を一時中断し、保存治療(虫歯の治療や根管治療)、歯周病治療(スケーリングなど)が必要になる場合があります。これにより矯正期間が延長することがあります。
まとめ
マウスピース矯正の治療期間は、一般的に半年から2年程度とされますが、歯並びの状態や治療内容によって異なります。
軽度の症例では比較的短期間で終わることもありますが、複雑なケースでは長引く可能性があります。治療は診断、マウスピース作成、装着、定期的な調整という流れで進み、各プロセスにも一定の期間が必要です。
期間が延びる主な要因には、装着時間の不足や計画外のトラブルなどが挙げられます。治療をスムーズに進めるためには、指示通りの装着や定期的な通院が大切です。
マウスピース矯正を検討されている方は、港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」にお気軽にご相談ください。
当院では、院長が全ての患者さんを対応するなど、患者さんの悩みに本気で向き合っています。歯を守りたい、芸能人のような歯にしたい、他院で断られたなどのお悩みを抱えている方はぜひご連絡ください。