入れ歯の種類を徹底解説|特徴・選び方までわかりやすく紹介
2025年7月9日
こんにちは。港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」です。
失った歯を補う方法として、入れ歯は多くの方に選ばれている選択肢のひとつです。見た目や噛む力をサポートするだけでなく、生活の質を保つ上で重要な役割を担うと考えられています。
しかし、入れ歯と一口に言っても、その種類や特徴はさまざまで、ご自身に合ったものを選ぶには基本的な知識が欠かせません。
入れ歯がどのような仕組みで機能し、どのようなケースで必要とされるのか―その基礎を知ることで、より納得のいく治療選択につながる可能性があります。
本記事では、入れ歯の種類や特徴、選び方についてなど詳細に解説していきます。ぜひ入れ歯を検討されている方はご検討ください。
入れ歯とは
入れ歯は、歯を失った際にその機能や見た目を補うための重要な治療法の一つです。
近年では、入れ歯の種類や素材、設計が多様化しており、患者さま一人ひとりの口腔内の状態や生活背景に合わせた選択が可能になっています。
入れ歯の基本的な役割と目的
入れ歯の主な役割は、失われた歯の機能を補い、咀嚼や発音を助けることにあります。歯が抜けたまま放置すると、噛み合わせのバランスが崩れ、残っている歯や顎の骨に負担がかかることがあります。
また、見た目の変化や発音障害、食事の楽しみの減少など、生活の質(QOL)にも影響を及ぼす場合があります。
入れ歯は、こうした問題を解決するために、人工歯と義歯床(歯ぐきに接する部分)で構成され、取り外しが可能な補綴装置として設計されています。
近年では、金属床義歯やノンクラスプデンチャーなど、見た目や装着感に配慮した種類も登場しています。
入れ歯が必要になる主なケース
入れ歯が必要となる主なケースには、むし歯や歯周病による歯の喪失、外傷による歯の欠損、先天的な歯の欠如などが挙げられます。
入れ歯以外にもインプラントやブリッジといった補綴治療の選択肢がありますが、全身疾患や顎の骨の状態、経済的な事情などによって最適な治療法は異なります。
歯科医院を受診する際は、ご自身の口腔内の状況や生活習慣、治療へのご希望を具体的に伝えることが大切です。
入れ歯の種類をわかりやすく分類
ここでは、入れ歯の種類について、部分入れ歯と総入れ歯の違いや、保険適用と自費診療の違いを中心に解説します。
部分入れ歯と総入れ歯の違い
部分入れ歯は、歯が一部だけ失われている場合に残っている歯を支えにして装着します。クラスプと呼ばれる金属のバネや、歯ぐきに似せた樹脂部分で固定するのが一般的です。
一方、総入れ歯は全ての歯を失った場合に、歯ぐき全体を覆う形で作製されます。部分入れ歯は残存歯の状態が重要で、歯周病やむし歯が進行している場合は適応が難しくなることがあります。
総入れ歯は、歯ぐきや顎の骨の形状に合わせて密着させることで安定を図りますが、装着感や噛む力に個人差が出やすい特徴があります。
保険適用と自費診療の入れ歯の違い
保険適用の入れ歯は、国が定めた材料や設計に基づいて作られるため、費用を抑えられる一方で、使用できる素材やデザインに制限があります。
例えば、床部分は主にレジン(樹脂)製で、強度や薄さ、見た目の自然さに限界がある場合があります。
自費診療の入れ歯は、金属床やシリコーンなど多様な素材が選択でき、薄くて軽い設計や審美性の高いものも作製可能で、よりご自身に適した入れ歯にすることも可能です。
主な入れ歯の種類とそれぞれの特徴
ここでは、代表的な入れ歯の種類とその特徴について詳しく解説します。
レジン床義歯(保険の入れ歯)
レジン床義歯は、保険適用となるため費用を抑えやすい入れ歯です。
主にアクリル樹脂で作られており、修理や調整がしやすい点が特徴ですが、厚みがあるため違和感を感じやすい場合があります。
噛む力の伝わり方や耐久性は、他の種類と比較してやや劣ることが多いです。
金属床義歯
金属床義歯は、床部分にコバルトクロムやチタンなどの金属を使用することで、薄くて丈夫な作りが可能です。
熱伝導性が高く、食事の温度を感じやすいという利点もありますが、保険適用外で費用が高くなる傾向があります。
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーは、金属のバネを使わず、歯ぐきに近い色の樹脂で固定する部分入れ歯です。
見た目が自然で目立ちにくいことが特徴ですが、強度や適合性に限界があるため、症例によっては適応できない場合もあります。
マグネット義歯
マグネット義歯は、残っている歯根やインプラントに磁石を取り付け、磁力で入れ歯を安定させる方法です。
着脱が簡単で安定性が高い一方、磁石部分のケアやメンテナンスが重要となります。
インプラントデンチャー
インプラントデンチャーは、顎の骨に埋め込んだインプラントを支えにして入れ歯を固定する方法です。
噛む力がしっかり伝わりやすく、ずれにくいというメリットがありますが、外科手術が必要で、全身疾患や骨の状態によっては適応できない場合もあります。
精密義歯(BPSデンチャーなど)
精密義歯は、咬み合わせや顎の動きを詳細に分析し、個々の口腔内に合わせて作製される入れ歯です。
BPSデンチャーなどが代表的で、装着感や機能性を重視したい方に選ばれることがあります。
製作工程が多く、費用や期間がかかることも特徴です。
入れ歯の材質ごとの違いと選び方
ここでは、代表的なプラスチックや金属、さらにシリコーンや特殊素材について詳しく解説します。
プラスチックと金属の違い
プラスチック製の入れ歯(レジン床義歯)は、保険適用となることが多く、費用を抑えられる点が特徴です。軽量で加工しやすい反面、強度がやや劣るため、厚みが必要となり違和感を感じやすい場合があります。
一方、金属床義歯は、コバルトクロムやチタンなどの金属を使用し、薄くても高い強度を保てるため、装着時の違和感が少なく、熱伝導性も高いため食事の温度を感じやすいという利点があります。
しかし、金属アレルギーを持つ方は注意が必要です。相談の際は、金属床の適応やアレルギーの有無についても確認すると良いでしょう。
シリコーンや特殊素材の特徴
シリコーン義歯は、弾力性のあるシリコーン素材を使用しており、歯ぐきへの負担が少なく、痛みを感じやすい方や粘膜が弱い方に適しています。
また、ノンクラスプデンチャーと呼ばれる特殊素材の入れ歯は、金属のバネを使わず見た目が自然で、審美性を重視する方に選ばれることがあります。
入れ歯の選び方―自分に合った種類を選ぶポイント
ここでは、入れ歯の種類を選ぶ際に押さえておきたいポイントや、相談する際の具体的なアドバイスについて解説します。
入れ歯選びで重視すべきポイント
入れ歯には「部分入れ歯」「総入れ歯」「金属床義歯」「ノンクラスプデンチャー」など、素材や構造によって複数の種類があります。
見た目の自然さ、装着時の違和感、耐久性、費用、メンテナンスのしやすさなど、さまざまな観点から比較検討することが重要です。
例えば、金属床義歯は薄く作れるため違和感が少ない一方、保険適用外となる場合が多いです。
こうした特徴を理解したうえで、ご自身の優先順位を明確にすることが選択の第一歩となります。
ライフスタイルやお口の状態に合わせた選択
日常的に会話や食事の機会が多い方、金属アレルギーがある方、残っている歯の本数や歯周病の進行具合などによって、適した入れ歯の種類は異なります。
例えば、歯周病が進行している場合は、まず保存治療や歯周病治療を優先し、その後に補綴治療として入れ歯を選択することが望ましいとされています。
また、セルフケアや定期的な歯科医院でのメンテナンスも、入れ歯の快適な使用に欠かせません。
まとめ
入れ歯は、歯を失った際に噛む機能や見た目を補う大切な治療法です。
主な種類には部分入れ歯と総入れ歯があり、材質もレジンや金属など複数あります。
それぞれ装着感や見た目、費用、保険適用の有無などが異なります。選ぶ際は、口腔内の状態やライフスタイル、予算を考慮し、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
入れ歯治療を検討されている方は、港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」にお気軽にご相談ください。
当院では、院長が全ての患者さんを対応するなど、患者さんの悩みに本気で向き合っています。歯を守りたい、芸能人のような歯にしたい、他院で断られたなどのお悩みを抱えている方はぜひご連絡ください。