インプラント周囲炎の症状・原因・治療法|再発防止のために知っておきたいポイント
2025年8月28日
こんにちは。港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」です。
インプラント治療を受けた後、「歯ぐきが腫れている気がする」「歯磨きで血が出ることがある」といった症状に不安を感じていませんか。
そのサインは、インプラントの歯周病ともいわれる「インプラント周囲炎」かもしれません。この病気は自覚症状が少ないまま進行し、放置すると最悪の場合インプラントが抜け落ちてしまうこともあるため、早期の対策が不可欠です。
この記事では、インプラント周囲炎の原因や症状、セルフチェックの方法について詳しく解説します。予防のための日常ケアや治療法もご紹介しますので、大切なインプラントを長く使いたい方はぜひ参考にしてください。
インプラント周囲炎とは
インプラント周囲炎は、歯科インプラントの周囲に炎症が生じる病気で、インプラントを支える骨が徐々に失われていくのが特徴です。
主にプラーク(歯垢)の蓄積が原因となり、歯ぐきの腫れや出血、さらにはインプラントの動揺などの症状が現れることがあります。
進行するとインプラントの脱落につながる可能性もあるため、早期発見と治療が重要とされています。
歯周病との違い
歯周病は天然歯を支える歯ぐきや骨に炎症が起こる疾患ですが、インプラント周囲炎は人工歯根であるインプラントの周囲に限定して発生します。
両者とも炎症や骨吸収が見られますが、インプラントには天然歯のような歯根膜が存在しないため、進行が早い傾向があるとされています。
また、インプラント周囲炎は自覚症状が乏しい場合も多く、定期的なメンテナンスが特に重要です。
インプラント周囲粘膜炎との違い
インプラント周囲粘膜炎は、インプラントの周囲の歯ぐき(粘膜)に限定して炎症が起きている状態であり、骨の吸収は認められません。
適切なケアや治療によって改善が期待できますが、放置するとインプラント周囲炎へ進行するリスクがあります。したがって、早めの対応が大切です。
インプラント周囲炎の主な原因
インプラント周囲炎がなぜ起こるのか、その主な原因について詳しく解説します。
プラークや細菌感染による影響
インプラント周囲炎の最も大きな要因のひとつが、歯やインプラント周囲に付着するプラーク(歯垢)です。
プラークには多くの細菌が含まれており、これがインプラント周囲の歯ぐきや骨に炎症を引き起こします。細菌感染が進行すると、インプラントを支える骨が徐々に吸収されることがあるため、日々のプラークコントロールが重要とされています。
セルフケア不足や清掃不良
インプラントは天然歯と構造が異なるため、歯と歯ぐきの境目に汚れがたまりやすい特徴があります。
適切なブラッシングや歯間清掃が不十分だと、プラークが蓄積しやすくなり、炎症を引き起こすリスクが高まります。
喫煙・糖尿病など生活習慣や全身疾患の関与
喫煙や糖尿病などの生活習慣や全身疾患も、インプラント周囲炎の発症リスクを高める要因とされています。喫煙は血流を悪化させ、歯ぐきの治癒力を低下させることが知られています。
糖尿病は免疫力の低下や感染への抵抗力の低下を招くため、インプラント周囲の炎症が進行しやすくなります。
歯ぎしり・食いしばりの影響
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、インプラントに過度な力がかかり、周囲の組織にダメージを与えることがあります。
これによりインプラント周囲炎が進行しやすくなるため、必要に応じてマウスピースの使用などが検討されます。
他の歯の歯周病との関連
インプラントの周囲だけでなく、他の天然歯に歯周病がある場合、その細菌がインプラント周囲に広がることがあります。お口全体の健康管理が、インプラント周囲炎の予防にもつながります。
インプラント周囲炎の症状と進行のサイン
ここでは、インプラント周囲炎の症状や進行のサインについて詳しく解説します。
初期症状と自覚しやすい変化
インプラント周囲炎の初期段階では、歯ぐきの腫れや赤み、軽い出血がみられることがあります。特にブラッシング時や食事中に歯ぐきから出血する場合は注意が必要です。
また、違和感や軽い痛みを感じることもありますが、初期のうちは自覚症状が乏しいことも多く、見逃しやすい点が特徴です。
進行した場合の症状
炎症が進行すると、歯ぐきの腫れや出血が強くなり、インプラント周囲の歯ぐきが下がる、膿が出る、口臭が強くなるといった症状が現れることがあります。
さらに、インプラントがぐらつくなどの異常を感じる場合もあり、日常生活に支障をきたすことも考えられます。
インプラント周囲炎の進行度分類
インプラント周囲炎は、炎症の広がりや骨の吸収の程度によって軽度・中等度・重度に分類されます。
軽度では歯ぐきの炎症が中心ですが、中等度以上ではインプラントを支える骨の吸収が進み、重度になるとインプラントの脱落リスクが高まります。
放置した場合のリスク
インプラント周囲炎を放置すると、炎症がさらに拡大し、インプラントを支える骨が大きく失われる可能性があります。
その結果、インプラントが抜け落ちることもあり、治療が複雑化することが懸念されます。
インプラント周囲炎のセルフチェック方法
インプラント周囲炎は早期発見と適切な対応が重要であり、ここではご自身でできるセルフチェック方法と歯科医院で受けられる検査内容について解説します。
自宅でできるチェックポイント
ご自宅でインプラント周囲炎の兆候を確認する際は、まずインプラント周囲の歯ぐきに腫れや赤みがないか、また出血や膿が出ていないかを鏡で観察しましょう。
歯磨きや糸ようじを使った際に出血が見られる場合や、インプラント部位に違和感や痛みが続く場合も注意が必要です。
また、口臭が強くなる、歯ぐきが下がってインプラントの金属部分が見えてきたと感じる場合も、周囲炎のサインである可能性があります。
歯科医院で受ける検査内容
歯科医院では、インプラント周囲の歯ぐきの状態を視診し、プローブという器具で歯周ポケットの深さを測定します。
加えて、レントゲンやCTによる検査で骨の吸収やインプラント周囲の状態を確認します。必要に応じて、出血や膿の有無、動揺度のチェックも行われます。
これらの検査結果をもとに、インプラント周囲炎の有無や進行度を判断し、適切な治療方針が提案されます。
インプラント周囲炎の予防と日常ケア
インプラント周囲炎を予防し、健康な口腔環境を維持するためには、日常のケアや生活習慣の見直しが重要です。
正しい歯磨きとケア方法
インプラントを長持ちさせるためには、天然歯と同様に丁寧な歯磨きが欠かせません。
インプラント周囲は歯垢がたまりやすいため、やわらかめの歯ブラシを使い、歯とインプラントの境目や歯肉との隙間を意識して磨きましょう。
力を入れすぎず、優しく小刻みに動かすことがポイントです。
デンタルフロス・歯間ブラシの活用法
歯ブラシだけでは落としきれない汚れを除去するために、デンタルフロスや歯間ブラシの併用が推奨されます。
インプラント周囲の隙間に合ったサイズの歯間ブラシを選び、無理なくやさしく通すことで、歯垢や食べかすを効果的に取り除くことができます。
生活習慣の見直しポイント
喫煙や過度な飲酒はインプラント周囲炎のリスクを高めることが知られています。
また、バランスの取れた食事や十分な睡眠も、免疫力維持に役立ちます。日々の生活習慣を見直し、口腔だけでなく全身の健康にも気を配ることが大切です。
定期的な歯科メンテナンスの重要性
自宅でのケアだけでは管理が難しい部分もあるため、歯科医院での定期的なメンテナンスが推奨されます。
専門的なクリーニングやチェックを受けることで、早期発見・早期対応が可能となり、インプラント周囲炎の予防につながります。
インプラント周囲炎の治療方法
インプラント周囲炎の治療方法について、具体的な治療内容や注意点、治療期間や費用の目安まで詳しく解説します。
非外科的治療(クリーニング・薬剤)
インプラント周囲炎の初期段階では、専用の器具を用いたクリーニングや、抗菌薬の塗布・投与などの非外科的治療が行われます。歯科衛生士や歯科医師がインプラント周囲のプラークや歯石を丁寧に除去し、感染の拡大を防ぐことが重要です。
また、必要に応じて抗生物質や消毒薬を使用することもありますが、自己判断で薬を使用することは避け、必ず歯科医師の指示に従いましょう。
外科的治療(フラップ手術・再生療法)
非外科的治療で十分な改善が見られない場合や炎症が進行している場合には、外科的治療が選択されます。
フラップ手術では、歯肉を切開してインプラント周囲の感染組織や歯石を直接除去します。さらに、骨の再生を図る再生療法が適応されることもあり、患者様の状態に応じて治療法が選択されます。
治療期間と費用の目安
インプラント周囲炎の治療期間は、症状の進行度や治療法によって異なりますが、非外科的治療のみの場合は数週間から1カ月程度が目安です。
外科的治療を行う場合は、治療後の経過観察も含めて数カ月かかることがあります。費用についても治療法や医院によって幅がありますので、事前に歯科医師に相談することが大切です。
治療中・治療後の注意点
治療中や治療後は、毎日の丁寧なセルフケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスが不可欠です。喫煙や糖尿病などのリスク因子をお持ちの場合は、生活習慣の見直しも重要です。
再発予防のためにも、自己判断で治療を中断せず、歯科医師の指示を守るよう心がけましょう。
まとめ
インプラント周囲炎は、インプラントの周囲に炎症が起こる疾患で、歯ぐきの腫れや出血、痛みなどが見られることがあります。
主な原因としては、歯垢や歯石の蓄積、不十分な口腔ケア、喫煙などが挙げられています。進行するとインプラントの脱落につながる場合もあるため、早期発見と対応が重要と考えられています。
セルフチェックや定期的な歯科受診、適切なブラッシングやケアが予防に役立つとされ、症状が現れた場合は専門的な治療が必要になることもあります。再発防止のためにも、日常的なケアと専門家の指導を受けることが推奨されています。
インプラント治療を検討されている方は、港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」にお気軽にご相談ください。
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