インビザラインとは?メリットや費用、治療の流れを解説
2025年12月11日
こんにちは。港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」です。

インビザラインは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した、透明で取り外し可能なマウスピース型の矯正装置です。従来のワイヤー矯正と比べて目立ちにくく、日常生活に支障をきたしにくいことから、多くの人に選ばれています。
今回は、インビザラインの仕組みから、メリット・デメリット、治療の流れについて詳しく解説します。インビザラインでの矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは

インビザラインとは、透明なマウスピース型の矯正装置(アライナー)を用いて歯並びを整える矯正装置のことです。形が少しずつ異なるマウスピースを交換しながら、歯を理想の位置へ少しずつ移動させます。
痛みや不快感が少なく、自分で取り外しが可能なため、普段どおりに食事ができます。見た目も透明で目立ちにくく、人と接することの多い社会人や学生にも支持されている治療法です。
また、ブラケットやワイヤーを使わないため、口腔内を傷つけにくく、生活への支障も少ないといわれています。
インビザラインのメリット

インビザラインには、ほかの矯正方法にはない多くのメリットがあります。以下に詳細をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
目立ちにくい
インビザラインは透明なマウスピースであるため、装着していても周囲に気づかれにくいです。写真を撮影する際や、人前でプレゼンやスピーチをする際などでも、口元を気にする必要がありません。装置の見た目が気になる方や人と話す機会が多い方にとって、目立ちにくいのは大きなメリットといえるでしょう。
食べ物・飲み物の制限を受けにくい
従来のワイヤー矯正では、ワイヤーとブラケットを外せないため、食べ物に注意しなければなりません。硬いものを噛むと装置が破損したり、色の濃いものを口に入れるとブラケットが変色したりする恐れがあるのです。
一方で、インビザラインは、食事の際にマウスピースを取り外せるため、普段どおり食事を楽しめます。ワイヤー矯正のように食べ物が装置に挟まる心配もないため、歯磨きもしやすいでしょう。食べ物によって装置が破損するリスクがないのはメリットといえます。
痛みが少ない
ワイヤー矯正では装置を固定し、歯科医院でワイヤーを締めることで歯に力をかけ、歯を動かしていきます。力がかかっていることに歯が慣れるまで、強い痛みを感じやすいです。
インビザラインでは、歯にかける力をコントロールしながら、段階的に歯並びを整えていきます。痛みがないわけではありませんが、ワイヤー矯正よりも少しずつ力を加えるため、痛みを感じにくいとされているのです。
お口の中を清潔に保ちやすい
ワイヤー矯正の場合、装置の中に食べカスが挟まったり、ブラケットの下に汚れが残ったりしやすく、清掃しにくいという欠点があります。矯正による影響で磨き残しが増えると、虫歯のリスクも高まります。
しかし、インビザラインでは装置を外した状態で歯磨きができるため、ワイヤー矯正に比べて磨き残しにくいです。お口の中を清潔に保ちやすく、虫歯や歯周病になるリスクを抑えられます。
通院回数が少ない
ワイヤー矯正では、通院時にワイヤーを調整して歯に力をかける必要があるため、1ヶ月に1回程度の通院が必要です。
一方、マウスピース矯正では自宅で次のマウスピースへ交換して治療を進められるため、ワイヤー矯正よりも通院間隔を空けられることが多いです。最初のうちは1ヶ月に1回ペースでチェックすることもありますが、状態が安定していれば2〜3ヶ月に1回に間隔を空けられるケースもあります。
インビザラインのデメリット

インビザラインには多くのメリットがある一方で、注意点もあります。治療を始める前に、デメリットについてもしっかりと理解しておくことが大切です。
装着時間を守らないと効果が出にくい
インビザラインは、1日20〜22時間以上の装着が推奨されています。装着時間を守らないと歯の移動が計画通りに進まず、予定した通りに歯並びが整わないおそれがあります。特に、仕事や学校などで外す時間が長くなりやすい方は、装着時間が守れているか注意しなければなりません。
装着時間が不足している状態が続くと、治療計画を見直さなければならない場合もあります。治療期間が延びたり、費用が余分にかかったりする可能性もあるため、指示通りに装着することが大切です。
紛失・破損のおそれがある
インビザラインのマウスピースは取り外しができる反面、紛失や破損のリスクがあります。外食時や旅行先でケースに入れずに保管していた場合、破損したり紛失したりするケースも少なくありません。
破損や紛失が発生した場合は、作り直しが必要となり、2週間から1ヶ月程度かかることが多いです。治療をスムーズに進めるために、マウスピースの管理には注意しましょう。
適応できない症例もある
インビザラインは、マウスピース矯正のなかでは対応範囲が広いとされていますが、すべての歯並びや噛み合わせの問題に対応できるわけではありません。たとえば、大きな歯の移動が必要なケースや、骨格に問題があるケースでは、対応が難しい場合があります。
対応が難しい場合は、ワイヤー矯正や、外科的治療などほかの治療法が検討されます。ご自身のケースで対応が可能かどうかは、歯科医師に相談しましょう。
インビザラインの費用

インビザラインの治療費用は、症例の難易度や歯科医院によって異なりますが、全体矯正は60万円~120万円程度、前歯のみの部分矯正は30〜60万円程度が相場です。
治療費には、マウスピースの作製費用のほか、診察料保定装置(リテーナー)の費用などが含まれる場合もあります。通院のたびに調整料が発生するケースもあるため、トータルでどれくらいかかるのかを確認しておくと費用計画が立てやすいでしょう。
インビザラインは保険適用外の治療ですが、医療費控除の対象になる場合があります。医療費控除とは、1年間に一定額以上の医療費を支払った場合に、確定申告を行うことで所得税の一部が還付される制度です。
申請には領収書が必要となるため、治療費の確認や支払いの際に忘れず領収書をもらい、大切に保管しておきましょう。
インビザラインの治療の流れ

インビザラインの治療の流れは、以下のとおりです。
初診・相談
治療を始める前には、まず歯科医院で相談します。口腔内や、歯列と噛み合わせの状態のチェックが行われます。
精密検査
インビザラインで治療が可能な状態だと判断された場合は、精密検査に進みます。通常の歯科検診では測定しきれない情報を得るために、専用の機器を使用して、精密度の高いデータを集めます。
治療計画の立案
歯型をスキャンしたあとはシミュレーションを行い、歯の動きを細かく解析します。シミュレーションによって、治療のゴールを確認できるのがインビザラインの大きな特徴です。
歯をどのように、どの順番で動かしていくのか、治療開始前に確認することが可能です。治療後の仕上がりの予測や、治療費用・期間について十分に説明を聞いたうえで、治療するかどうかを判断します。
治療開始
マウスピースが作成され、歯科医院に届いたら治療開始です。装置の装着方法や対応方法について、歯科医師や歯科衛生士から指導を受けます。装着方法や装着時間を適切に理解しておきましょう。
定期検診
定期検診では、歯科医師によって歯の動き具合や顎の成長具合などのチェックが行われます。必要に応じてマウスピースの交換や治療計画の見直しが行われることもあります。
保定
インビザラインでの矯正治療が完了したあとも、歯並びを安定させるため、保定期間が必要になります。保定とは、歯が元の位置に戻ろうとして動く後戻りが起こらないように、歯を固定することです。
保定装置の装着を自己判断でやめたり、保定装置が破損したまま使い続けたりすると、後戻りによって歯並びが乱れることがあります。歯を移動させる期間が終わった後も保定装置をしっかり装着し、美しくなった歯並びを維持しましょう。
まとめ

インビザラインは、透明なマウスピースを使って歯並びを整える矯正装置です。笑ったり話したりしても目立ちにくく、周囲の人に気づかれる心配がほとんどありません。食事や歯磨きの際には取り外しができるため、お口の中を清潔に保ちやすいのもメリットです。
ただし、マウスピースの装着時間が不足すると、計画どおりに歯が動かない可能性があります。また、大きく歯を動かさなければならないケースや、骨格に問題があるケースでは、適応できない場合もあります。ご自身に合っているかどうかを判断するためには、まずは歯科医院で相談しましょう。
インビザラインを検討されている方は、港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」にお気軽にご相談ください。
当院では、院長が全ての患者さんを対応するなど、患者さんの悩みに本気で向き合っています。歯を守りたい、芸能人のような歯にしたい、他院で断られたなどのお悩みを抱えている方はぜひご連絡ください。


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