インプラント治療のやり直し!行うべきケースややり直しを防ぐ方法を解説
2025年12月4日
こんにちは。港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」です。

インプラント治療は、見た目の美しさと噛む力を回復できる先進的な方法として、多くの人に選ばれています。
しかし、治療後に何らかのトラブルが発生し、やり直しが必要になるケースがあることはあまり知られていません。治療のやり直しには時間も費用もかかるため、症状を見逃さず早めに対応することが重要です。
今回は、インプラント治療のやり直しが必要になる主な原因や治療の流れなどについて詳しく解説します。再治療を避けたい方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントとは

インプラントとは、歯を失った部分に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。チタンなどの生体親和性の高い素材で作られたインプラント体は、顎の骨としっかり結合し、まるで自分の歯のようにしっかり噛むことができます。
入れ歯のように外れる心配がなく、見た目も自然で審美的に優れている点が特徴です。また、ブリッジのように隣の健康な歯を削る必要がないため、ほかの歯に負担をかけずに済みます。
ただし、外科的手術を伴う治療であるため、事前の検査や術後のケアが非常に重要です。
インプラント治療のやり直しが必要となるケース

次に、どのようなトラブルが起こった場合にインプラントの再治療が必要になるのかを見ていきましょう。
インプラント周囲炎になった
インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲にある歯ぐきや骨に炎症が起きる病気で、いわばインプラントの歯周病ともいえます。主な原因は、日々の歯磨きが不十分であったり、定期的にメンテナンスを受けていなかったりすることによるプラークの蓄積です。
初期段階には歯ぐきの腫れや出血が見られますが、放置すると顎の骨が溶けてインプラントが不安定になり、最終的には抜け落ちることもあります。重度の場合は、インプラントを一度除去してから骨の再生治療を行い、改めて埋め直す必要があります。
インプラントがぐらついている
インプラントがぐらつくというのは、顎の骨との結合に問題がある可能性を示唆しています。また、上部構造が緩んでいるだけのケースもありますが、ぐらつきが続く場合はインプラント体自体が不安定になっている可能性が高いです。
このような状態を放置すると、周囲の骨にも悪影響を与え、症状が悪化することがあります。早めの対応が重要で、状態によっては治療のやり直しが必要になります。
手術後に痛みが続いている
インプラント手術のあとには一時的な痛みや腫れが出ることがありますが、通常は数日から1週間程度でおさまります。
ところが、術後何週間も痛みが続くような場合、感染や神経の圧迫、骨との不適合などが疑われます。慢性的な痛みがある場合は、インプラントを一度除去して、状態を確認するケースもあります。術後に痛みが続くときは、我慢せず、早めに歯科医師に相談しましょう。
インプラント治療のやり直しが難しいケース

インプラントは多くの方に対応できる治療法ですが、体の状態や生活習慣によっては、やり直しが難しいケースも存在します。ここでは、再治療の際に特に注意が必要なケースを解説します。
顎の骨の量が少ない方
インプラントを支えるためには、十分な顎の骨の高さや厚みが必要です。
しかし、長期間歯がない状態が続いた方や、インプラント周囲炎で骨が大きく吸収された方は、骨の量が不足していることがあります。このような場合、やり直しの前に骨を増やす処置が必要になりますが、骨の状態によっては治療が困難になることもあります。
特に高齢の方や骨粗しょう症の方は、骨の再生力が低下しているため、慎重な判断が求められます。
喫煙している方
喫煙はインプラント治療に悪影響を及ぼす大きな要因のひとつです。
タバコに含まれるニコチンは血流を悪化させ、傷の治りを遅らせるだけでなく、インプラント体と顎の骨の結合を妨げる可能性があります。また、術後の感染リスクも高まり、やり直しを行っても再び失敗するリスクが高くなります。
やり直しを成功させるためには、禁煙が強く推奨されます。喫煙者の方は、事前に禁煙を始めることが治療の第一歩となります。
全身疾患がある方
高血圧や糖尿病、心疾患、骨粗しょう症などの全身疾患をお持ちの方は、インプラント治療のやり直しが難しくなることがあります。
これらの病気は体の回復力や感染への抵抗力に影響を与えるため、手術後の治りが遅れたり、炎症が起こりやすくなったりする可能性があります。特に糖尿病の場合は、血糖値の管理が不十分だとインプラントの定着がうまくいかないこともあります。
治療を検討する際は、かかりつけの医師と連携し、全身の健康状態をしっかり確認することが大切です。
インプラント治療のやり直しの流れ

インプラントのやり直し治療は、通常の治療よりも慎重に計画され、いくつかの段階を経て進められます。以下に、一般的な流れをご紹介します。
診断と治療計画の立案
まずは現在のインプラントの状態やお口の中の環境を詳しく調べることから始まります。レントゲンやCTを使って、骨の状態や炎症の有無、インプラントの固定状況などを確認します。そのうえで、歯科医師が治療計画を立てます。
この診断と計画の精度が、再治療を成功させるための第一歩となります。
インプラント体の除去
問題があるインプラントは、そのままでは使えないため、まず取り外す処置を行います。専用の器具を使い、周囲の骨へのダメージを最小限に抑えながら丁寧に除去します。骨がすでに大きく吸収されている場合は、除去後に骨を補う処置が必要になることもあります。
除去の方法やタイミングは、状態に合わせて慎重に判断されます。
骨を再生させる治療
インプラントを再び埋め込むためには、十分な骨の厚みや高さが必要です。骨が足りない場合には骨を再生させる治療を行います。治療後は数か月かけて新しい骨がしっかりと作られるのを待ちます。
この過程は時間がかかるものの、やり直しを成功させるためにはとても重要なステップです。
新しいインプラントの埋入
骨の状態が整ったら、新しいインプラントを埋め込む手術を行います。手術は局所麻酔下で行われ、多くの場合、痛みはほとんどありません。前回の失敗をふまえて、より慎重にインプラントの位置や角度を調整して埋入されます。
手術後は、顎の骨とインプラント体がしっかり結合するまで一定期間安静にすることが大切です。
人工歯の装着と噛み合わせの調整
インプラントが安定したら、人工の歯(上部構造)を取り付けます。この段階では、見た目の自然さだけでなく、噛み合わせのバランスも重要です。噛み合わせが悪いと再びトラブルの原因になるため、必要に応じて細かい調整を行います。
違和感なく噛めること、美しく見えることの両立を目指し、丁寧に仕上げていきます。
インプラント治療のやり直しを防ぐためには

インプラントを長く安定して使うためには、治療後の生活習慣や日々のケアがとても重要です。やり直しを防ぐために、ぜひ意識しておきたいポイントをご紹介します。
信頼できる歯科医院を選ぶ
インプラント治療の成功率は、歯科医師の技術力や経験に大きく左右されます。
そのため、カウンセリングが丁寧で、治療前にしっかりと説明してくれる医院を選ぶことが大切です。また、インプラントの知識を持つ歯科医師が在籍しているか、治療実績が豊富かといった点も確認しましょう。
術後のメンテナンスまで一貫して対応してくれる歯科医院であれば、万が一のトラブルにも柔軟に対応してもらえます。
定期的なメンテナンスを欠かさない
インプラント手術後は、歯科医院での定期的なメンテナンスが欠かせません。インプラントは虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎といった病気になることがあります。これを防ぐためには、歯科医院でプロによるクリーニングや、噛み合わせのチェックを受けることが重要です。
しっかり歯磨きをする
毎日の歯磨きは、インプラントを守るための基本です。インプラントの周りに汚れがたまると、炎症や感染を引き起こす原因になります。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスなども活用し、丁寧に清掃しましょう。インプラント専用の歯ブラシや洗口液を使うのも効果的です。自分に合ったケアの方法がわからない場合は、歯科医院でブラッシング指導を受けるとよいでしょう。
生活習慣を見直す
インプラントを長持ちさせるためには、日々の生活習慣にも気を配る必要があります。喫煙はインプラント体と顎の骨の結合を妨げるため、禁煙がすすめられます。また、過度な飲酒やストレス、栄養バランスの乱れも免疫力の低下や炎症を引き起こす原因になります。
規則正しい食生活と十分な睡眠を意識し、健康的な体を維持することが、インプラントの安定につながります。
まとめ

インプラント治療は、失われた歯を補うための優れた方法ですが、すべてのケースで順調に機能するわけではありません。インプラント周囲炎やぐらつき、痛み、金属アレルギーといった問題が発生すると、やり直しが必要になることがあります。
しかし、信頼できる歯科医院で治療を受ければ、やり直しのリスクを大きく下げることが可能です。また、日頃からの丁寧な歯磨き、定期的なメンテナンス、そして生活習慣の見直しを通して、インプラントを長く快適に保ちましょう。
インプラント治療を検討されている方は、港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」にお気軽にご相談ください。
当院では、院長が全ての患者さんを対応するなど、患者さんの悩みに本気で向き合っています。歯を守りたい、芸能人のような歯にしたい、他院で断られたなどのお悩みを抱えている方はぜひご連絡ください。


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