顎関節症の原因とは?痛みや違和感の放置が招くリスクも
2025年11月27日
こんにちは。港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」です。

顎の関節に痛みを感じた経験はありませんか。口を開けるとカクカクと音が鳴ったり、食事中に顎が疲れやすかったりする場合、それは顎関節症(がくかんせつしょう)のサインかもしれません。
顎関節症は、現代人に増えている症状の一つであり、その原因や症状は人それぞれ異なります。軽く考えて放置すると、日常生活に支障をきたすほど悪化するケースも少なくありません。
今回は、顎関節症の基本的な知識から、主な原因、放置した場合のリスク、治療法について解説します。顎関節症の症状にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
顎関節症とは

顎関節症とは、顎の関節やその周囲の筋肉などに痛みや違和感が生じる病気の総称です。
口を開けるときにカクッと音がしたり、大きく口を開けにくくなったり、噛むときに顎が疲れやすいなどの症状が見られることが多いです。人によっては頭痛や肩こりなど全身に不調を感じることもあります。
顎関節は、耳のすぐ前にある側頭骨と下顎骨が接する部分で、口の開閉や噛む動作を支える非常に重要な関節です。この部分に何らかの負担やズレが生じることで、関節や筋肉のバランスが崩れ、さまざまな症状が引き起こされます。
日本では特に20〜40代の女性に多く見られる傾向があり、その背景には生活習慣やストレス、ホルモンバランスの影響などが関係していると考えられています。
初期の段階では自然に回復するケースもありますが、慢性化すると日常生活に支障をきたすこともあるため、早めの対応が大切です。
顎関節症の原因

顎関節症にはさまざまな原因が考えられますが、代表的なものを4つご紹介します。
噛み合わせが悪い
上下の歯の噛み合わせがうまく合っていないと、顎に余計な力がかかりやすくなります。こうした噛み合わせのズレは、関節や筋肉に負担を与え、顎の痛みや動かしにくさといった不調の原因になります。
噛み合わせの乱れは、先天的な骨格や歯並びの影響に加え、虫歯の治療後の詰め物や被せ物の高さが合っていないことなどが原因になる場合もあります。また、加齢や歯の喪失によっても徐々に噛み合わせが変化し、顎の不調を招くことがあります。
歯ぎしり・食いしばりの癖がある
無意識のうちに行われる歯ぎしりや食いしばりも、顎関節に強い負荷をかける行動です。
特に就寝中の歯ぎしりは自覚が難しく、長期間にわたり関節や筋肉にダメージを与え続けることがあります。また、仕事中やスポーツ中など、集中しているときに無意識に歯を食いしばっている人も少なくありません。
これらの癖は、関節の圧迫や筋肉の緊張を引き起こし、顎関節症の発症や悪化につながります。
姿勢が悪い
一見、顎とは関係がないように思える姿勢も、顎関節症の原因となることがあります。特に、長時間のスマートフォン使用やパソコン作業によって前傾姿勢が続くと、首や肩の筋肉に負担がかかり、結果的に顎の位置がズレることがあります。
このような姿勢の乱れは、顎関節の動きに影響を与え、左右の筋肉バランスが崩れることで関節への負担が増加します。また、猫背やストレートネックなどの慢性的な姿勢不良は、顎だけでなく全身の不調につながることもあるため、日頃から正しい姿勢を意識することが大切です。
精神的ストレスがある
精神的なストレスも、顎関節症の発症に深く関与しています。強いストレスを感じると、身体が緊張状態になりやすく、知らず知らずのうちに歯ぎしりや食いしばりを引き起こすことがあります。
また、ストレスは睡眠の質を低下させ、筋肉の回復を妨げるため、顎の違和感や痛みが慢性化しやすくなります。さらに、ストレスによる自律神経の乱れが血流を悪化させ、筋肉のこわばりや疲労感を助長することもあります。
顎関節症を放置するリスク

顎関節症は、初期の段階では違和感や軽い痛みだけのことも多く、つい放置しがちです。
しかし、適切な対処をしないままでいると、症状が徐々に悪化し、噛む・話すといった基本的な動作に支障をきたす可能性があります。ここでは、顎関節症を放置することで起こり得る具体的なリスクを4つご紹介します。
症状が悪化する
顎関節症の初期段階では、少し顎が疲れやすい、口を開けると音がするといった軽微な症状が多く見られます。
しかし、放置すると痛みが強くなったり、関節の可動域が狭まり、口が開けづらくなったりすることがあります。また、関節や周囲の筋肉に慢性的な負担がかかることで、炎症が広がり、長期間にわたる治療が必要になるケースも少なくありません。
早期に治療を開始すれば軽い処置で済むことが多いため、軽視せずに治療を受けることが大切です。
噛み合わせが悪くなる
顎関節症を放置すると、顎の動きに偏りが生じ、次第に噛み合わせのバランスが崩れてくることがあります。たとえば、痛みを避けるために片側ばかりで噛むようになると、歯への負担が一部に集中し、歯の摩耗や歯周病のリスクが高まります。
さらに、噛み合わせが乱れると、顎の位置も不安定になり、筋肉や関節へのストレスが増して症状を悪化させるという悪循環に陥る可能性もあります。噛む力の偏りは、顔の左右差や発音の乱れにもつながり、見た目や生活の質にまで影響を及ぼします。
初期段階で適切な対応をすることで、こうした問題を未然に防ぐことができます。
全身の健康に影響を及ぼすことがある
顎関節は、頭や首、肩、背中などの筋肉と密接に関係しています。そのため、顎関節症によって筋肉のバランスが崩れると、肩こりや首のこり、慢性的な頭痛などの症状が現れることがあります。また、無意識のうちに姿勢が悪くなり、腰痛や眼精疲労を引き起こすこともあります。
さらに、噛み合わせのズレは自律神経の乱れにもつながり、めまいや倦怠感、集中力の低下など、全身の不調を感じる人も少なくありません。
顎関節の不調を放置することは、単に口の問題にとどまらず、心身の健康全体に影響を及ぼす可能性があるのです。
精神的なストレスにつながる
顎関節症による痛みや違和感が長引くと、日常生活に支障をきたし、精神的なストレスも蓄積していきます。たとえば、食事が楽しめない、会話がしづらい、口を大きく開けられないといった不便さは、大きなストレスとなります。
また、顎の不調が気になって集中力が続かなくなったり、人と話すのが億劫になったりと、社会生活や人間関係にも悪影響を及ぼすことがあります。身体の痛みと精神的な不安が悪循環を生み、うつ状態にまで発展するケースもあるため、早めの対応が欠かせません。
顎関節症の治療法

顎関節症の治療は、症状や原因に応じてさまざまな方法があります。ここでは代表的な4つの治療法をご紹介します。
噛み合わせの調整
噛み合わせが原因で顎関節症を引き起こしている場合、歯科医師による噛み合わせの調整が有効です。
具体的には、過剰に接触している歯を少し削って噛み合わせを均一にしたり、詰め物や被せ物の高さを調整したりすることで、顎への負担を軽減します。また、必要に応じて矯正治療を行い、歯並びそのものを改善することもあります。
適切な噛み合わせを取り戻すことで、関節や筋肉にかかる力のバランスが整い、症状の緩和が期待できます。
スプリント療法
スプリント療法は、専用のマウスピースを装着して顎関節や筋肉への負担を軽減する治療法です。主に夜間に装着することで、無意識に行われる歯ぎしりや食いしばりから歯と顎を守り、関節を安静に保ちます。
スプリントには顎の位置を正しく誘導する機能もあり、噛み合わせのズレを一時的に補正する役割も果たします。
個々の状態に合わせてオーダーメイドで作製された専用のマウスピースを装着することで、顎の筋肉の緊張が緩和され、痛みの軽減につながるケースが多く見られます。
理学療法
理学療法では、顎関節やその周囲の筋肉に対して物理的なアプローチを行い、痛みの緩和や機能の改善を図ります。
温熱療法、マッサージ、ストレッチなどを用いて、緊張した筋肉をほぐし、血流を促進します。また、口の開け閉めをスムーズに行うための運動指導や、自宅で行えるセルフケアも含まれることが多く、再発防止にもつながります。
薬に頼らず自然な方法で改善を目指せる点が理学療法のメリットであり、特に筋肉のこわばりが原因となっている場合に効果的です。
薬物療法
顎関節症に伴う痛みや炎症が強い場合には、薬による対症療法が行われます。
一般的には、非ステロイド性抗炎症薬によって炎症を抑え、痛みを軽減します。筋肉の緊張をやわらげる筋弛緩薬が処方されることもあります。一時的な症状の緩和には有効ですが、薬だけで根本的な原因を解決することは難しいため、ほかの治療法と組み合わせて行うのが基本です。
薬を服用する際は医師の指導のもと、用法・用量を守ることが大切です。
まとめ

顎関節症は、噛み合わせのズレや歯ぎしり、姿勢の悪さ、精神的なストレスなど、さまざまな原因が複雑に関係して起こる疾患です。
初期症状は軽い違和感であることが多いですが、放置すると症状が進行し、噛み合わせの悪化や全身の不調、さらには精神的なストレスにもつながる恐れがあります。
治療方法には、噛み合わせの調整やスプリント療法、理学療法、薬物療法などがあります。また、日常生活における姿勢の改善やストレス管理なども、症状の予防や再発防止に有効です。
顎の違和感や痛みに気づいたときには、我慢せず早めに歯科医院や専門機関に相談してください。早期に対応することで、症状の進行を防ぎ、健やかな生活を維持できるでしょう。
顎関節症の症状にお悩みの方は、港区南青山、東京メトロ「外苑前駅」より徒歩4分にある歯医者「エストデンタルケア南青山」にお気軽にご相談ください。
当院では、院長が全ての患者さんを対応するなど、患者さんの悩みに本気で向き合っています。歯を守りたい、芸能人のような歯にしたい、他院で断られたなどのお悩みを抱えている方はぜひご連絡ください。


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